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hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

魚が・飛ぶ

blueberries
 (毎朝、ほんのちょっとずつ実りを頂ける、
 blueberries)

夏の間、普段よりゆっくり sanctuary に逗留できるため、色々な触れあいが繊細にできるようになってきました。

そんな中、昨日はとても不思議な事件が -- 。

この夏も懲りずに蓮の御花を育てておりまして(まだ一度も花開いてくれるところまで漕ぎ着けていません(^-^;)、アーチの手前に、蓮やヒシやジュンサイ(←!)が育っている大きな水鉢が二つあるのです。あの大きな台風13号の後、その鉢の中を掃除しようとふと覗くと --

-- 何と、ほんとに小さいメダカが自然発生していました!(@_@。! 

仔メダカらしく細身で、高速スピードで、スーイ、スーイと水面を横断しています。しかも、数えられただけでも、三匹はいる。しかもしかも、二つの鉢、どちらにも三匹はいる。


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どこから湧いた、いえ、降ってきた、いえ、飛んできたのだろう、この子たちは!!

これとは別に、玄関のところに、小さめの鉢二つ、甕一つがあり、蓮とヒシ、睡蓮(「Maria」という名前)、アサザが育っていて、それらにはホームセンターから連れてきたメダカさんたちが棲んでいます。(蓮育て、が色々うまくいかなくて<涙>、それでボーフラばかり増えてしまい<涙 涙>、メダカさんに援軍を頼み、だけどそのメダカさんを狙うヘビ<そして最近では、玄関前が気に入っているらしいカナヘビ君も疑っている>が居て、メダカさんがやられないように金網を被せると、蓮育てが更にうまく行かなくて<涙>、更にメダカさんたちも先住の子が今年の子をいじめるやらで<涙 涙 涙>、という(悪?)循環のうちに、鉢が増えてしまった 溜息)。 で、家とはちょっと離れたアーチの前に、「ここでなら、蓮に必要な陽当たりもいいし、もう、ボーフラも好きなだけ増えて頂戴!」と自分とは離して、メダカさん無しで蓮の鉢を置いたのですが --。

-- 卵から孵って3週間と推定(小宮輝之 『メダカのかいかた そだてかた』参照)のこの子たちは、どこからやってきたのでしょう? --

考えられるのは、(1)水草に付いてきた、(2)時折飛来するカワセミ、青鷺、カルガモなどの水鳥の脚に付いてきた、です。玄関前のメダカさんのためにヒシを購入したので、その時、ヒシの根のどこかに卵が付いていた、というのが最も自然な推理でしょう。以前にも、購入した蓮の根を入れてしばらくして、メダカの赤ちゃんが一匹、現れたことがありました。

ですが、片方の鉢にはヒシは植え込んでいないので、水鳥説もまだ捨てられません。実際に、里庭につくった池にメダカが自然発生したが、青鷺が運んできたらしいと推察されているケース(神保賢一郎、神保優子 『里庭ガーデニング 四季の生きものと暮らす庭つくり』)があります。水鳥がやってきたのだったら、その鳥さんが二つの鉢のどちらをも、交互に点検した、ということもあり得るでしょう。

新しくできた水たまり、ため池にメダカが自然発生するということは、不思議ですが時々耳にします。更にですね、メダカちゃんたちが水鉢を移動したのではないか、という事件(2013年「なぜっ」)が、現にこの sanctuary でもかつて勃発しました。鳥やら、アメンボやらの虫は、水があり、餌がありそうだな、とか、棲み処になりそうだな、という環境だと分かると、飛んでくることができます。

魚は ・・・・・ (飛べたとしたらどうでしょうか? いえ、誰も見ていないところで、飛ぶ術を使っていたり・していたり・していないでしょうか?)


はてさて、生きものたちとの触れ合いが繊細にできるようになって、ここ十日余り、飛び切り可愛い四匹の仔ダヌキも遊びに来ます。


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どの子もまだ、黒っぽくて、ちょっと気弱そうな顔立ちをしています。でも、毎夕付き合ううちに、四匹の中ではやっぱり、前に前に出てくる仔、その子に甘えている二番目の仔、その二匹とちょっと距離を置いたおとなしくて賢そうな仔、一人だけ臆病でなかなか近寄れない仔と各々の個性が分かってきました。

この仔たち、先ほどの水鉢でお水を飲んでいるんですよね(メダカ、大丈夫か?) 

タヌキは、仲良しだった黒ちゃん、白ちゃんを始め、仲良くなるのは心温まるのですが、毎冬二月にこの地域のタヌキの多くが寒さと疥癬で亡くなっていったので、可愛らしさ、微笑ましさを感じながらも、わたしのこころはちょっとだけ複雑です。

彼らの野生の生活に介入し過ぎはしないようにして、それでも、どうすれば疥癬ダニが蔓延らないように環境を整えらえるのか、そして寒さをしのげるように環境を整えられないか、最終的には疥癬からどうすれば助けられるか、ほんの少しでもできることが分かるよう、光明を探っていきたいです(逆に、この sanctuary の環境を整えるにあたり、これらにマイナスにならないように、気を付けたいです。) まずは、ここをより健やかな自然環境にしていこう。





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a story

今年は皐月から夏日が続いて、更に気象異常や天災とこころ痛みます。皆さまはご無事でお元気にお過ごしでしょうか。

bird sanctuary でも例年より植物の成長が速かったり、季節の野鳥が訪れてくれなかったり、草木が花や実を結ばなかったり、大発生する虫さんたちがいたり、気象変化に動転したり困惑しているかのような生きものたちを見かけます。

カッコウたちも、渡ってきてくれたのか、囀りを一度も聴きませんでした。
春夏に草むらや茂みの辺りで子育てをしてくれるキジやコジュケイも、見かけないな、と案じていたのですが …

数日前の朝、いきなりケタタマシク(!!)コジュケイ一家の大騒ぎの声を耳にしました。

 「あ、どこかで無事に、子育てしていたのだな」、と一安心しました。

その日の午後、更に仰々しく(!!!)コジュケイ一家の叫び声 --
 (グワェ グワェ キョキョキョキョ、という感じだったでしょうか。文字にすると、他の鳥みたいですが。)


 一体何ごと?! 

 -- あれは、玄関前? 

そっとカーテン越しにその辺りを覗きました。


chadanuki


 ・・・・・・・

目に入ったのは、数日前から夕方になると現れていた「茶ダヌキ君」 -- 今年訪れてくれている子どものタヌキで、友達だった「黒ちゃん」や「白ちゃん」と違って、胴体が綺麗な赤茶色なので、こう呼んでいます -- なんと昼間だというのに、小雀たちのために出していた雑穀を、ちゃっかり食べていました。

さて、この茶ダヌキ君に警戒して、コジュケイの親が子どもたちに警告してケタタマシク声を上げているのかしら、と思ったら、すぐ近くを子どものコジュケイがひょこひょこ歩いていました。

急いでそちらも写真を撮ろうとしたのですが、素早く動いて、写っていませんでした(残念)。

モーブ色とグレーを足して2で割ったような、綺麗な色のコドモ鳥でした。


外は鉄板の上で焼かれるような暑さ(熱さ)。それでもタヌキの仔も、コジュケイの仔も頑張って生きていて、コジュケイの親の警戒にも関わらず、茶ダヌキ君はコジュケイの仔を脅かすこともせず、コジュケイの仔は熱い地面をずんずん探検して進み、わたしは縁側の暑さに引き下がって、アイスティーの冷たさにほっと一息つきました。


気象異常がこれ以上激しくならないように、できる限りのことをして、それでも昔に戻ることはできないでしょう。

前に進んでいくとしたら、どうやってバランスをとったらいいのだろう。どんなバランスの取り方が一番いいのだろう --

ヒトもヒト以外の生きものも、その大本の命の根源も、包み込む自然も、広い視野で想い、遠い未来までを射程に入れていたい。今、この場所で、天を仰ぎ地に足つけて、すべての幸せを祈る行動をしていたい。










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危機一髪!

長月に入ってから、bird sanctuary しっとりとした秋模様です。

それでも、陽のある方へ陽のある方へと、丈高く競い合うように伸びて、花穂をつけ実を結び大地に種を落とそうとする草たちの勢いはまだ衰えておりません。草の実は鳥たちの頼りにする冬の食糧ですし、すべての命が愛しいので、隣地に接していてご迷惑になりそうなところ、ヒトの出入りする場所以外、草木はなるべく刈らないのが sanctuary の基本方針です。それ以外にも、木々の成長のためには陽当たりや風通しを良くし、あまりにも増殖する外来種や他の生命を駆逐する植物には少し遠慮してもらいます。そして、なるべく多種多様な生き物が棲める場所へ、将来的には沢山の野鳥たち野生生物たちが頼りにできる場所へ向かうベクトルを模索しながら、必要な草刈りや剪定をするのは夏をピークとした大仕事です。

・・・ と、理想の響きは良いのですが ―― 草刈り大変です~(溜息)。孟宗竹や藤や葛やセイタカアワダチソウの勢いは、何もかもを圧倒するほどで、対処追いつかないです~(悲鳴)。体力切れです~(涙)というのが、春から夏の現状でもあります。

今年は春から、何故か畑地のところの草刈りに手をつけられなくて ――  というのも、隣地との境と通路の草刈りと、どんどんと手前に前進してくる孟宗竹を何とかするのに兎に角精一杯だった、ので ―― ずっと、畑地に植えた木々を覆っているであろう葛や藤やヤブガラシを払ってあげなければ木々たちが可哀想、その奥にそびえてしまった竹を整理しないと、全く陽が当たらない、というのが気になっていて ――  そのために、そこに辿り着ける径を開くだけは下草を刈らなければと、昨日ようやく枝を払いながらエンジン刈り払い機で草刈りを始めました。

下枝を払いながらほんの少し進んだとき、大変なことが起こりました。

「あッ!」と叫ぶのと、

何者かが強いエネルギーを発するのと、

枝の下草のあたりに何かを感ずるのと、

がほぼ同時に起こりました。

その次の瞬間、

刈り払い機の丸い刃の近くに異形の「何か」が見えるのと
(わずかグレー/土色の大きめの箱のようなもの)

強いエネルギーを発した何者かの攻撃スイッチが入るのと、

全身が驚愕と危機感に囚われたのが、

これもまた同時で、とんでもない事態となったのが見て取れました。

ほんの1秒くらいの出来事です。


そこにあったのは、スズメバチの巣!
二年前にそこから2mくらいのところにある、物置小屋に巣を造ったあの蜂(キイロスズメバチ)です。

2017suzumebachi
 (二年前に造られた巣)

まさか、こんな、地面と接して木の下枝と地面との間に隠すように巣を造るなんて、知らなかった!!(後で調べると、木のうろとか、地面際とか、色んな所にも巣を造るようでした。二年前に巣を造られて、どうするかで散々迷い、共存することにしたときも、いろんな方のご意見を伺い、調べるには調べたのですが、こんな場所に彼らの巣があるなんて想像もしていなかった ―― 良い勉強となりました。)

2017suzumebachi
 (地面際に造られた巣。
 写真では見えにくいですが、
 写真真ん中の緑の茂みの中です。)

しかも、物置小屋に出入りしていて、すぐ近くの樹の剪定までしていたのに、何のサイン(警告、威嚇)もなく、姿も見せなかった。二年前の経験から、ここまでひっそりと暮らしているとは、思いもしなかった!! (二年前に、共存を決めたときも、巣を攻撃しなければ/されると感じるようなことをしなければ、基本はおとなしい [勿論、それでも事故がないとは限らないので、重々注意が必要です。] と教えてくださる方がいて、事実そうだったので、今年もわたしが近くを行き来しても彼らの「敵」となることはなかったのだろうと思います。むしろ、人に知られず春夏秋の間の短い一生を無事過ごしたかったに違いありません ―― こちらが、うかつだったのです。本当に良い勉強となりました。)


その次の瞬間、手遅れにも、既に刈り払い機の刃が軽く彼らの巣に当たり、“ぼよん”という何とも言えない手応えがあり、巣の警備団たち(6~7匹の彼ら)がボアーンという警戒音を挙げて一斉にわたしに向かってきました。何故、刈り払い機の刃に向かわずに、わたしの頭や首や肩のあたりにやってきたのか、今思うと不思議ですが、彼らには攻撃元も何に立ち向かえばいいかも的確に分かっていたのです。

「キャッ」と悲鳴を上げましたが、同時にわたしは蜂や虻が威嚇してきたときの体勢 ―― ひたすら姿勢を低くする、手を振りあげたりしない、おとなしくして気配を鎮める ―― をとっていました。いえ、その体勢をとったのは確かですが、地べたにペタンと低くなって、事実から言えば、もう腰が抜けた感じでした。

半分幸運なことに、この時期は蚊が多いので、わたしは防虫網つきの帽子をかぶっておりました。しかし、蚊よけしか考えていなかったので、帽子も深くかぶってはおらず、髪が帽子からはみ出ている状態で、着ているのも薄手でやわらかい長袖のシャツで、座り込んだときシャツがズボンから出るかでないかの状態でした。

その状態で、ハチたちのあの黒い姿、黄色の顔が、自分の帽子の網越しにこちらに向かってくるのが ―― 恐怖からこうなるのでしょうが、スローモーションのようにじっくり、はっきり眺められました(よく映画で、誰かがピストルの引き金を引くと、弾丸が飛んでくるさまがスローモーションになりますが、あれって、リアルにそう感じられるのかもしれませんね。) 「刺される!」と思いました。「スズメバチに刺され死亡。草刈り中の女性。三日後に発見」という新聞記事の見出しが浮かびました。ハチたちは頭の上、首の後ろ、肩や背中のあたりにやってきました。シャツは薄いので、背中を集中攻撃で刺されれば一発で終わりです。しゃがんだときに、帽子が緩くなりかぶり直しましたが、頭や首の周りにいるハチがその隙間から入ってくれば、顔までやってくるかも知れない。どこを刺されてもおかしくない。シャツとズボンの隙間は大丈夫だろうか。ああ、つくづくもうちょっとしっかり帽子をかぶり髪も結わえ、厚手の服を着て、ズボンをひきあげておくべきだった。

ここまでが、たった三秒の出来事でした。


彼らの怒りのままに(怒るのは当然です。わたしのうかつさで自分たちの巣が攻撃されたのですから)、ブンブンたかっています。そのままじっとしていました。その気配は遙か長いこと続くように感じられました(実際は5分少しだったと思います。) それから、永遠に続くか、それとも実はもう刺されていて痛みを感じないほどの意識となっていてこのまま意識が遠のいていくのか(←すごい想像力です)と思ったその時間が過ぎて、音がせず気配がなくなったので、そっと地面を這うように、ゆっくりゆっくりそこから遠のきました。2~3m離れた上空を、警備団、偵察隊が飛ぶブーンという音が聞こえます。ですが、巣から離れなければなりません。這うようにして移動、というのは振り返れば正解だったと思いますが、どこかで立ち上がろうにも、腰の力が抜けてもいたのです。

―― 彼らは、刺さなかったのです。

何とか玄関まで這っていって、家に入って、お風呂場まで行きたいと思いました ―― (あまりのショックで、背中にまだ一匹いないだろうか、防虫網に一匹潜伏していないだろうか、という過剰な恐怖が消えなかった。) ―― が、怒りの警備団がどうするのか見届けなければという気持ちもありました。

二年前に彼らが巣を造ったときは、ネットで調べると、ハチの知識がない人が巣を叩き落としたりすると、攻撃のスイッチが入ったハチがその信号を仲間に伝え、信号を受け取った仲間たちが近隣の人たちまでも襲うことがある、という記事がありました。怒って出てきた6~7匹の彼らの怒りは鎮まるのだろうか。彼らは巣に戻ってくれるんだろうか。

―― 案の定、攻撃に出たらしい一匹が、敷地入り口にまだペタンと座り込んでいるわたしの帽子に再び止まりました。巣からの距離は十分にあるその場所からは、道路を隔てて稲刈り作業をしている近隣の方や道路を歩く人の姿が見えます。どうやらそこまでは飛んでいきそうもない、でも、まだ安心できそうもない。その一匹は、帽子の上を歩いているのですが、「カチカチ、カチカチ」という威嚇音が聞こえます。まだ、この帽子?あるいはその下のわたしの匂い?が、巣を攻撃してきた敵だと分かるようです(ごめんなさい)。 早くシャワーを浴びて匂いを落とし、帽子も替えたいです …?

道路まで飛んでいきそうにないので、いったん家の中に入って実際にシャワーを浴び(!)着替えて(厚手のレインコートを着て)、双眼鏡をもって敷地入り口に戻りました。ペタンと座ったまま双眼鏡で巣を観察すると、平常活動をしているハチたちもいました。(全員戦闘態勢、全面攻撃、とはなっていないようです。)刈り払い機の刃が当たった蜂の巣も、大丈夫なようです。ということは、あの、怒って飛び出てきたハチたちの怒りが鎮まれば、大丈夫そうで、後は、しばらくの間は重々気をつけ、今シーズンは極めて慎重に(ハチたちの記憶があるので)振る舞えば大丈夫でしょう。ちょうど合宿で、菅平に行ってきたばかりですが、『自然との対話』をするにあたり、参加して下さった方に直に色んな自然に触れていただくので、当然こうした危険に対しての下見や下調査が必要です。前日にロッジの支配人S様に今年のスズメバチの様子も伺いました。その時に出た話ですが、支配人のS様は、ロッジの安全性を考えて毎年ロッジの石壁に造られる蜂の巣を取り除く係で ―― それ故、ハチたちは‘覚えていて’彼を見ると、(他の誰でもなく)彼に向かって攻撃してくるそうです。そういうことは、ここでは起こっていないので、ハチには記憶があるのでしょう。気配(そのヒトが自分の巣を壊そうとしているのか)を読む力もありそうです。

一匹、二匹、警備団かも知れないハチを眺めると、飛び回っているけれど、もう怒りの気配は消えていました。近隣に飛んでいって刺す、ということはないでしょう。

ここまでで、約1時間の出来事です。


あ~!! ショックだった。

何年か前に、夜中に特大のムカデがふくらはぎのあたりまで登ってきたことがあったけれど、それを遥かに超える危険でした。あの時もそうだったけれど、奇跡的に事故になりませんでした。

それでも、だからこそ、気を引き締めていこう。今回の教訓として、草刈りの時には慎重に下見をして、危険回避をしよう。あんな場所に巣を造るとは予測していなかったけれど、まだまだ知識不足、経験不足のところがあると胆に銘じて、それらを少しでも埋めていこう。あそこまで来て、彼らが実際には刺さないでくれた ―― というのは運が良かったのだけれど、わたしはまだ彼らのことが分かっていない。振り返れば、圧倒的な恐怖の中でもじっと低くしているという、とっさに無意識にとれた行動(生命の智慧)もありがたかったけれど、わたしが彼らの声を聴き取り、互いの危険を回避し、互いにベストの道をとる、という意味では、そもそも巣に気づけなかったというのは、大いに反省の余地がある。


最後になりますが、 ‘腰が抜ける’という感覚も文字通りそうなるのだなあ、と分かりました。そのままにしていても腰に力が入らない状態が続きます。拳で仙骨の辺りをトントンと叩いたり、拳骨をつくって丹田をぐっと押したりしてようやく力が入るようになりました。丹田に力が入るようになったら、そこに力を入れて大股で歩いていると、腰全体にも力が戻ってきました。


―― 彼らは、刺さなかったんだ。

何が生きものに、そうさせたのでしょう。
彼らが刺して、わたしが殺されたら、発見した誰かに彼らも駆除されたことでしょう。
わたしは巣を破壊するつもりはなくて、ただ、うかつに壊すところだった。分かった瞬間、止めて退いた。二年前、彼らと共存する決意をして、ひと夏の間、物置小屋付近を彼らに貸した。その時のわたしの姿と匂いを知るのは、昨年の女王蜂だけのはず。今年は、一切気づかないまま物置小屋に出入りをしていた。刃が巣に当たったとき、強い信号に素早く飛び出し一斉にやってきてわたしの周りを飛び交ったのに、彼らは刺さなかった。最後に帽子に留まったハチは、カチカチと威嚇音を鳴らした。でも、刺さなかった。(一方で、何もしなかったのに、事故としか言えない状況で刺された、という話も耳にしますので、皆様はくれぐれも、重ねてご注意をされてください。) ―― 彼らはどこで、何を見極めたのでしょう。




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タヌポンご一家

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タヌポン一家、毎夕訪れてくれています。… というよりは、この地は、ずっと彼らにとっての大切な住処なのでしょう。(わたしを含めた、人間以上に。)その住処で夕暮れを楽しんでいるのでしょう。

小さな子どもたち四匹の個性が分かってきました。

白い顔、綺麗な逆三角形の頭をして目のぱっちりしたリーダー格の子。
同じく白い毛の目立つ、小顔で整った顔立ちの子。
茶色い毛の、細面で(子供時代の黒ちゃんのように)やや寄り目の子。
黒っぽい毛の多い、控えめで独りを好む子。

韃靼そば(上の写真でハート型をした葉の草)の生い茂っている辺りの声をかけると、大体はこの順序で現れます。

リーダー格の子はとても利発そうで、一人でも現れるし、話しかけるとわたしとしっかり目を合わせて聴いています。相手のことや状況をちゃんと捉えて、行動しています。一方、黒っぽい毛の控えめな子は、一人はなれて遠くから他の子たちの様子を見ていて、とても用心深くてなかなかやって来てくれません。でも、仲間やわたしをじっと見ているのです。

初めて出会う、自分たちより遥かに大きな‘ニンゲン’に対しても、その目をしっかりと見て、意思を読み取ろう(「あ、自分のことを見過ごしているから危険はないのかな」「れれ、何か美味しそうなものをくれるのかな」、等々)とするところに、とてつもない知性を感じます。

インターネット上にもタヌキ好きの方たちが教えてくださる様々な観察記録がありますが、それでも、子どもの頃からタヌキにこんなに個性の違いがあるなんて、知りませんでした。とっても素敵です!!(鳥もまた、雛の時から個性豊かなので、驚くことではないのかもしれませんが。)

時折、お母さん?(お父さん?)らしきタヌキが、背後で見守っています。近くでわたしが作業していても四匹が自由に遊ぶのに任せてくれているのが、信頼してくれているようで、ちょっとドキドキします。ここは安全、と認めてくれたのでしょう。お母さん?(お父さん?)の顔は ―― 頬を中心に海老茶色の毛で、何だか笑っているような愛嬌のある丸顔です。



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タヌポンポン!!!

Sanctuary でも授業準備や事務作業、アルバイトなど、デスクワークで結構いっぱいいっぱいなのですが ―― それでも少し早く陽が翳り始めるようになった四時や五時を見計らって、エイッと掛け声かけて山作業を始めます。

今はあちこち緑の壁ができ、緑の城となって世界中が緑で埋め尽くされそうなほど草木が生い茂っていて、それはそれで良さそうです。が、お客さまのいらっしゃる通路や周囲との隣接地帯、ヒトの出入りの小道や鳥さんたちの水場のスペース、或いは茂りすぎてしまった場所などの草刈り、つる草に絡みつかれてしまった苗木たちの救出、日当たりを求め競い風通しの悪くなってしまった木々の剪定など、急ぎの仕事もあります。大地に植えられるのを待っている沢山の鉢植え、桔梗やヤマアイなどの野草やハーブ類、自家採取を目指している幾つかの野菜たちも、夏に適した場所への移植や移動、水枯れさせない注意が必要です。奥の竹林に生い茂っている竹やシノダケは … 追いつきません。

そんな作業をしていると、今月は度々、タヌポン(少し前まで「黒ちゃん」と呼んでいましたが、今は「タヌポン」と声をかけます)が現れます。目力があり、気持ちで前へ前へと出てきてしまうが、反応動作が結構鈍くてオトボケナ感じが黒ちゃんとよく似ています。でも、「彼女(彼氏)ができるのかなあ?」と心配してしまった黒ちゃんにも増して、あの、ブサ…、いえ(焦)、愛嬌のある顔つきです。

ところが今宵、作業の傍ら、「キュルル」「グゥ~」と何か動物的な、動物の情緒的な鳴き交わしの声が聴こえていました。いつもと違う、ちょっと不思議な雰囲気です。そして暮れなずむ近くの茂みに小さな動物が動き回る気配がします。現れるのは … タヌポン!! … かしらと声をかけると、いつもと違う場所に登場しました。と思うと、いつもの場所で何やら小競り合いの声 ―― こちらにも、タヌポン!! 小競り合い、軽い威嚇をしている相手は ―― 決して負けぬ気の強さだけれど ―― あらら、ものすごく小さな、赤ん坊のタヌキ!! 

タヌポンも子どもらしいけれど(でも白ちゃん、黒ちゃんを兄弟だと思っていて、後から親子なんじゃないかと推測し直したので、わたしの見立ては当てになりません)、それより二回り以上小さな、小さな子タヌキ … 何と、タヌポンに弟か妹が誕生したのでしょうか? ―― 手帳くらいの大きさです。同じ時期に生まれたのではない気がするけれど、大小の差をもろともせずに、対等に渡り合っています。

この赤ん坊タヌキの出現だけでも驚きでしたが、さらに不思議なのは … ええと、ええ~っと、よ~く見て ―― 

タヌポンは二匹います。

かなり愛嬌のある顔立ちだなあ(鼻の回りの色が濃くて、何となく墨の中に顔つっこんだよう)と思っていたいたタヌポンと、ちょっと可愛い目のタヌポン ―― どうもやや大きいタヌポンは、実は二匹いたようです。

―― ということは、タヌポン二匹(笑)と、赤ん坊タヌキ!!

7月になってから逢っていたのは、タヌポン二匹(どちらの顔も、区別しようと思えばでき、両方とも見覚えアリ)と、新しく逢うことのできた赤ん坊タヌキだということらしいです。わたしの識別能力はまだまだで、タヌキの世界は奥が深い。

タヌポンも、タヌタヌも、コチビも(←と、もう勝手に呼んでいます)、どうも黒ちゃんと似ていて、多分、黒ちゃんと近い繋がりがあるか、黒ちゃんが何かの形で戻ってきてくれているのだろうと想います。この森がある限り、黒ちゃんは(白ちゃんも)ずっとここにいてくれるということなのだろうし、この森がより豊かな深い森となれば、そんな仔たちの息づかいもより豊かに深くなっていくのでしょう。

この森(かなりは荒れた竹林ですが)をずっと守ってゆこう。

タヌキが豊かな夏のことでした。





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