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hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

「ちょっと気に入らない!」 ~小鳥のきもち~

8月17日のブログにある「嘴拭き」について読み、たまたまお店で見かけた九官鳥に向き合ってあげると、九官鳥が寄ってきてくれて嘴を拭いたので、そのまましばらく声をかけてあげた、と報告してくれた方がいて嬉しかった。その九官鳥は淋しくて、この方を怖がるのではなく、相手になってくれたのが嬉しかったのだと思う。鳥の言葉を少しでもわかると、鳥も人も、ほのぼのとコミュニケーションできるじゃないですか。

8月25日の「Ladies, Speak Out! I.」で、鳴き声に注目したが、小鳥の声を理解しようとするときは、前後の脈絡やその子(鳥)の習慣、その子が人とどういう関係を結んでいるかを確かめて、鳴き声(鳴き方、音色、ピッチ、強弱、等)と関係付けるのがコツだと思う。
 そして、対話のために、鳴き声と同程度、時にはそれ以上に大切なのが、小鳥がそのときどういう身振りやしぐさをしているかだと思う。これはきっと、あらゆる動物と対話するときの共通原則ですね。

身振りやしぐさに、からだつきや目、空間における相手との距離、相手への接近・接触など、いわゆる「言語以外のもの」を通してのやりとりを加えて、こうしたことによって伝わるコミュニケーションを「非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)」という。
 「異種間コミュニケーション」では、人以外の動物がヒト言語を話すことは(非常に特殊なケースを除き)稀であり、この研究はすなわち非言語コミュニケーションの研究でもあるわけですね。(動物に、ヒト言語を教え込ませること以外の「異種間コミュニケーション」を認めない向きもありますが)

小鳥と対話する場合、鳴き声以外に、鍵となるのは・・・
多分 ―― いや、絶対 ―― 一番の鍵となるのは、小鳥の目!! 人と同じで、「目は口ほどにものを言う」??? 
 全くの私見の段階ですが、小鳥の目を見ると、その子の“意思”というか、何かをしようとする“強さ”がはっきりと分かるし、優しさや穏やかさ、そして脅えや不安・不信なども、汲み取れるような気がする。
 ただし、これを実際に“客観的に”示すのは、恐ろしく困難だ。人間における非言語コミュニケーションの研究でも、「眼力の強さ」をどう測定するかというと、至難というか今のところ不可能らしい。人間でも、目のコミュニケーションでは、視線の回数とか、視線を向ける時間とか、瞬きとか、アイコンタクトとか、が研究の中心となっている。あと、瞳孔の拡大についての研究もあるけれど、これもまた、研究するのが難しいことは、想像しただけで分かる。

今のところ、小鳥のノンバーバルなメッセージに関して一般的に言えることとなると、非常に大雑把なことになってしまう。

『ペット49種とコミュニケーションできる本』という“えっ?! 49種も、そんなに簡単にコミュニケーションできちゃって、いいの!?!”な本がある。この本の「手乗り文鳥 慣れるほど感情も高度になる」という項に、文鳥の<羽>と<鳴き声>と<しぐさ>を通してのメッセージの読み取り方が解説されている。

文鳥は何かを伝えようとするとき、鳴き声だけでなく、いろいろな動きで気持ちを表現します。とくに手のりになったものは人間に対する愛情が深く、飼い主の恋人に嫉妬して、かみついたりすることもあります。(『ペット49種とコミュニケーションできる本』 p.120)

「愛しているよ」(繁殖期)は、オスがぴょんぴょんと飛び跳ねて、メスの気をひいている
「あっぢー」(あつい)は、羽をたたんで、スマートな体つきに
「なんだよっ!」(嫉妬/きらい/こわい)は、嫉妬、恐怖、嫌悪など、気に入らないことがあると、かむことも
「ここから出して!」(逃げ出したい)は、ケージの戸をガタガタと音を立ててゆする
「お水ちょーだい」は、羽をふくらませたまま、小刻みに飛び回る

え??? この五つだけ? ―― まあ、仕方がないだろう。49種も解説しているんだから。それに、個々の文鳥の非言語メッセージがどれだけ豊かであっても、一般化できるとしたら、まあ、この程度? (嘴拭きがないのは、残念だけど)

それに、この五つの非言語の語彙だって、細かく見なければ、そうだと断定するのも難しい。
 「暑い」というのは、暑いと羽をたたむ習性なので、これはメッセージといえるかな?
「水がほしい」は ―― わたしは鳥さんを“渇きにさらす”ことなんてないぞ! ひどい。
あとの三つは、この二つよりは“文鳥の気持ち”を知るための非言語メッセージだと思うが、多分、機械的に当てはめられるわけではなく、細かに繊細にそのときの小鳥のしぐさを観察する必要が出てくるだろう。

<噛む> ―― ふうむ、確かに、無理やり捕まえられると<噛む>のは、鳥をはじめとして多くの動物で(ヒトも?)見られる行動だが、ここには他に、嫉妬や嫌悪のときも噛むとある。

文鳥は、嫉妬をするのか? 

文鳥は愛情が深く、人間に対してもその人間を“恋人”だと決めると、その人間の彼氏とか彼女に対して、猛攻撃に出る、という話はよく耳にする。

文鳥は嫉妬して噛むのか?

実はこれが、当面のわたしの課題である。

自分のしたいことがはっきりしており、それゆえ何かが気に入らないと、とても潔く怒ったり攻撃したりする小露鈴と比べ、gaeaちゃんは傍に居さえすれば、いつもおとなしく穏やかに肩や手の上に止まってじっとしている。あるいは、ひたすら羽繕いをしている。やや臆病な面はあるが、決して怒ったりしない、いつも上機嫌の“とてもいい子”だ。
 だが、そんなgaeaちゃんが最近ごく稀に<噛む>ようになった。
 決まって、小露鈴もいて、わたしと小露鈴がお互いに向き合って仲良くしていたり、小露鈴を手に包んで撫でているときだ。
 そんなとき、近くまで寄ってきて、それでも小露鈴とわたしがお互い同士に集中していると、わたしのからだのごく一部をほんのちょっとつまむように<噛む>(痛い!) 
 「ちょっと気に入らない」「仲間はずれにするな」ということなのだろうか。
 (因みに、えこひいきしているわけではありません。どちらの文鳥さんにも、同じように対しています。逆のケースのとき、小露鈴は、無理に間に入ってくるか、どこかに遊びに出かけてしまいます。はっきり/あっさりタイプだから)

gaea噛む

(gaeaちゃんです)

それでも、以前、小露鈴が、そのう(文鳥の胃袋)からワーッと食べたものを撒き散らして吐いたことがあった。わたしが小露鈴以外の小鳥の世話に追われたときだ。
 わたしは、すぐに病院に連れて行った。彼女には、わたしが他の小鳥の世話をするのがショックだったに違いないし、決して彼女を見捨てたのではないと言葉で伝えられないが故に、ひどい気持ちを味あわせたのだろうと感じた。自責の念に押しつぶされそうになり、後悔と彼女に詫びたい気持ちでいっぱいだった。
 ところが、小鳥専門の名医と言われる獣医さんは、「ショックと苦悩? 何羽文鳥飼っている人にだって、そんなこと聞いたこともないですよ」と一笑に付した。

その獣医さんを、とても尊敬しているので、わたしは自分が、小鳥の気持ちを擬人化して考え、過度の感情移入をしているのかと思い直して、恥ずかしくなった。


だけど、今は、どうかな?
小露鈴やgaeaちゃんの“気持ち”は本当のところ、どうだったのかな? 
小鳥に対して、擬人化や感情移入を過度に恐れるあまり、コミュニケーションの“相手”としての小鳥に対してそのとき素直に感じたことを、押さえ込んでしまうのは、どうなのかな?

もちろん、“思い込み”の“押し付け”もいけない。
もっと相手を受け止めて、よく観察して、相手からいろんなことを感じ取れなければいけない。ちゃんと“小鳥の気持ち”を感じたい ―― 気持ちのすれ違いは、仕方ないと割り切らなければならないときもあるが、時にはその結果、辛いことも起きるのだから。

小鳥は、どんな気持ちなのかな? 
小鳥は、一瞬一瞬に全力投球して、生きているように見える。
ここからはファンタジーですが ―― もしもわたしに“小鳥のこころ”があったら、毎日、嬉しくてスキップしたり、気に入らなかったらバーンと引っぱたく。「嫌だ」や「怖い」は一目散に逃げるぞ。空や森がきれいな蒼や緑だと嬉しくて声を張り上げて歌い、淋しくなったら傍に居る好きな誰かの腕を取り、なりふり構わず滅茶苦茶甘える。シンプルでストレートに、情緒豊かに生きる。
・ ・・ 本当に、わたしたち、小鳥みたいだといいですね? 

【参考文献】
今泉忠明 『ペット49種とコミュニケーションできる本』 主婦と生活社, 2003
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