hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

静かな風

冬の間は群れになっていたシジュウカラやエナガたちが、ペアーや単独となり、食べ物を運んだり、テリトリーで囀ったりしています。雛鳥を育てているのです。

通勤途中の小道では、ハナミズキの木の白い花が、太陽の光の受け皿のようになって花開き始めています。時折の厳しい冷え込みにも負けず、野の草たちはのびのびと成長し、緑を濃くしていきます。

立ち止まる人はいないのですが、誰も見ていないとき、歩みを止めて感覚を開くと -- 静かな静かな風が吹き渡っています。

センダイムシクイその1


小鳥や木々を守り、自然と調和して暮らしていける my bird sanctuary を創ろう! -- ここのところ、土地の交渉の進展の報せは未だないのですが(そのため何も報告できずすみません)、静かに静かに、風がそよぎ続けているのを感じています。

センダイムシクイその2

 (写真はK氏提供 センダイムシクイ)
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新緑の雑木林 -2-

ゆったりとした朝食の後、早朝録音の中から面白い鳴き声を聴かせていただいたり、パソコンに取り込んだ野鳥の写真のコレクションを見せていただいたり -- <野鳥の勉強>です。雑木林に設置したマイクのまん前に止まり、まるで歌を吹き込むかのように歌い出したアカハラがいたそうで、その歌声を聴かせていただきました。潤いと張りのある、素晴らしき歌い手です。飛んできて止まり、また飛び去っていくときの羽音まで録音されていて、臨場感たっぷり!
 お気に入りの野鳥も、折に触れて出逢い、確かめていく経験を重ねないと、突然の出逢いに恵まれても、戸惑います。 「あれ、胸の羽の色合い、こんなだった? オス? メス? ちょっと違うようだけど、若鳥なのかな? 他の鳥ではないよね? 間違いないよね?」と迷うこともしばしば。写真のコレクションを見せていただきながら、今回はカシラダカとホオジロの違い、ビンズイとタヒバリの違いについて、もう一度、勉強、勉強!
 S先生は、野鳥の話をどれだけ尋ねても、豊かな経験をぎっしり話して応えて下さいます。う~んすごい。わたしが小学生だったら、毎日付きまとってしまうと思います。

お昼前に、また雑木林に出かけます。朝食のテーブルで、こんな嬉しい一言があったのです。

「いやね、今日のお昼は、山菜の天麩羅にしようって話してたんですよ」 

わ~!! もしかすると、雑木林の中にある今観察してきたばかりの木の芽や山野草で天麩羅でしょうか? 

「朝、林を回ったときに、今日の天麩羅の材料については残らず説明したはずなんだけど」

わ~すごい、そういうことだったのですか! ここに到着した早朝、木々の芽や山草を見せていただきながら一巡りしたけれど、ちゃんとお昼の段取りまで考えて説明してくださっていたのでした。<本日の山菜お品書き>のリストまでありました。そうか、山菜を教えていただく回遊でもあったのですね!

大きな三角形の笊を取り出して、S先生は林へ入っていきます。すでにS夫人は表に出て何やらを調達してくださっています。わくわくしながら、ついていきます。

天麩羅用の山菜

 (ピンぼけになってしまいましたが、感激のお品書きなので載せます。下から右回りに、ウワミズザクラの若葉、ヤマウコギ、アケビとミツバアケビ、ヤマウコギ、サンショウ、ニワトコ、フキ、タラノキ、ヤマウド、コゴミ、ヤマモミジ)

前回訪れたときに、わたしが大好きなニワトコの木の芽を見せていただきました。そのときは、あまりの初々しさと妖精の角のような妖しい形と色合いに、「食べられそうに無い」と書いたのですが、S先生はそれをご存知で、「食べますか?」と聞かれました。今回は、間髪をいれず「はい!!」。食欲に負けて(?)のせいもありますが、あちらこちらで元気にぐんぐん生えている若葉の勢いは、ちょっとくらい恵みを戴いても、全然動じない感じでした。
ニワトコ

 (すでに花蕾をつけているニワトコの若葉)

収穫の仕方も、目が離せません。適量(ほんの少量 ・・・ あくが強いので少量ならからだの浄化になるが、食べ過ぎるとよくない)ずつ、鋏で切るか、ナイフで切り取るか、引き抜くか、など、どの部分からどう取るのか、コツがあります。二番芽を摘まない(弱るので)とか、根っこごと抜かない、など植物との付き合い方も覚えたいと思いました。

天麩羅の揚げ方のコツも、S夫人が丁寧に教えてくださいました。(でも、申し訳ないことに、全種類揚げてくださったので、美味しく頂いてしまう方に回ったけれど、あのように美味しく揚げるには、きっと年季がいることでしょう)
 最高のお昼ご飯を戴きました。食前酒に、S先生が、自家製のナツハゼ酒二番絞り(運転するので、ほんの一口です)を出してくださいました。S夫人が次々に天麩羅を揚げてくださいます。

山菜天麩羅の食卓


 ウワミズザクラ(バラ科)、ヤマウコギ(ウコギ科)、ニワトコ(スカズラ科)、タラノキ(ウコギ科)、ヤマモミジ(カエデ科)は、木の新芽や若い葉をそのまま揚げて戴きます。アケビ(アケビ科)とミツバアケビ(アケビ科)は、紫色の綺麗な花も一緒に揚げました。サンショウ(ミカン科)はかき揚に混ぜて。山草のフキ(キク科)、ヤマウド(ウコギ科)、クサソテツ(コゴミ オシダ科)も、そのまま揚げて、ぱりぱりと戴きました。その他、セリも摘んで、これは和え物にしてくださいました。色鮮やかな餅黍入りご飯と一緒にいただいて、何と贅沢で幸せなんだろう、としみじみ感じます。

おなか一杯になって、テラスでゆっくりと八朔とバナナのデザートをいただき、雑木林を眺めて、いろいろおしゃべりしました。幸せすぎちゃって、満たされすぎて、もうボーっとしている -- そんな感じです。

ムラサキケマン

 (ムラサキケマン。以前この葉を「ニセゼリ」と習ったことがある。セリと間違えて食べるとひどいことになるから、気をつけて。でも、しゃがんで眺めると、こんなに美しい花です)

朝の賑やかさと比べ、午後は鳥たちも休息時間なのか、他で採餌に忙しいのか、時折立ち寄るだけになりました。テラスでゆっくりとして、少し涼しくなったので、再び林を一巡りしてから、室内に入りました。

鳥たちがまた賑わってきたのは、夕刻も遅くなってから(4時過ぎ)。どうやら水浴びタイムらしいです。またまたティータイムまで用意してくださったS夫人お手製の溶けるように美味しいクッキーをいただきながら、入れ替わり立ち替わり、野鳥たちがやってくるのを眺めます。カワラヒワ、ツグミ、シジュウカラの番 ・・・ 。鳥たちは、水浴び場を、ちゃんと頼りにしているみたいです。急いで一度浴びて、近くの木の枝で羽をプルルンと乾かし始めて、まだ浴びたりなかったのか、もう一度水に飛び込む鳥もいます。

鶫水浴び

 (水の中に突っ立っている鶫一羽)

とっておきの宝箱に仕舞っておきたい、キラキラの新緑の一日でした。
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新緑の雑木林 -1-

新緑の雑木林の山々をご覧になったことがありますか? 特に、木々の新芽が伸び始め、ヤマザクラが咲く頃です。もし未だなら、是非、一生に一度は目に染めてください・・・!

先週再び、八郷のS先生の雑木林を訪れました。「新緑が美しくて・・・この緑に透けて雑木林を見られるのは、今だけ」とのお誘い、緑のハートを射止められたような気持ちです。「夜明けの陽が差す頃を見られるように、それ以前に到着できますか」と尋ねられて、寝坊・遅刻の前科のあるわたしは前夜から緊張で1時間おきに目覚めては、時計を見て、朝陽のさす新緑の雑木林を目指したのでした。

薄暗いうちにつくば市から北上して、正面に筑波山が見えた途端、息を呑みました。
今まで一度も見たことの無い、筑波山の姿でした。

正直に書きます。
とても寝ぼけていますが、「あれ、雪?」と思いました -- この季節ですが。
なぜなら、幾つかの木々に霧氷が覆っているのです。薄緑や薄紫に見える木々の中に、そんな木が点在しています。それに朝靄が立ち込め、この世とは感じられない、幻想的な山の姿がありました。

いや、目をこすると--。それは、品格のある白い花々を凛と咲かせている、ヤマザクラの木々でした。

何てこと! 何ていう色合い! 信じられないほどの美しさでした。
ヤマザクラの白と薄桃色、芽吹きたての若緑、そしてほの紅い芽をつけた木々のモーブ色。何という色合い、何という質感だろう。何故か、「お雛様」をすぐにイメージしました。(なるほど、白・薄桃・若緑は「菱餅」カラーだ!) これらの色のもこもこした綿入れを纏ったような筑波山は、さらに靄を纏って、起き立ての大きな生きもののよう。瑞々しく潤った山は、計り知れない力を持つ自然の姿、命の姿をしています。

その山の麓から、朝日峠に入っていくと、すでに目覚めたウグイスの力強い歌声が靄の中で潤いたっぷりに響いていました。感動覚めやらず、「この色合いの雑木の山々を一度は見てください!」と、世界中の人々に叫び続けていました。

新緑の筑波山

 (これは夕暮れに撮影したので、早朝ほどの迫力はありませんが、筑波山の雑木の色合いともこもこ感が少しだけわかります)

人も車もほとんどいない頃なので、すべるように八郷に到着しました。車のドアを開けると、どこもかしこも、鳥たちの歌声のシンフォニーが聴こえます。S先生の雑木林は、前日の雨のおかげで潤い、薄緑に煙っていました。

S先生がニコニコと出迎えてくださいました。S婦人にご挨拶して、早速雑木林に向かいます。木々の新芽がのびのびと育ち、開いています。まだ芽吹いていない木や、芽が固く茶色に結んでいる木もありますが、大方の木々は、芽を初々しく開いて、薄緑や若緑、時には、ほんのりと赤や褐色に染まった若芽をゆるやかに開いたり伸ばしたりしています。

ヤマツツジ、ニワトコ、ヤマウコギ、タラノキ、ヤマモミジ、ヤマコウバシ、サンショウ、・・・ S先生が一つ一つの新芽を確認し、説明してくださいます。その各々の木の命の不思議を感じます。冬に枯れ枝のようにして耐えていたのに、固い固い芽をつけ、そこからこんなにも初々しく、傷つきやすいほど柔らかい若い葉を広げていくなんて。

足元も目を離せません。シュンラン、キンラン、ギンラン、チゴユリ、ナルコユリなど、王様格、女王格の山野草がそっと息づいています。蕗やヤマウドなど、山菜もあります。そして、小さな小さな花をつけている菫・・・!!! 可愛い! きちんと観察すると、スミレ、ヒゴスミレ、タチツボスミレなど、この雑木林だけで4種類のスミレがあるそうです。

目が慣れてくると、他にも小さな野草の花があちらこちらに咲いているのが分かります。ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、カキドオシ、オオバコ、キランソウ、マムシグサ。

ヒメオドリコソウ

 (ヒメオドリコソウ。薄紫の小さな踊り子!)

キジ、コジュケイ、ヒバリ、ウグイス、コゲラ、シジュウカラ、ホオジロの声が聴こえます。早朝の雑木林は、鳥たちのシンフォニーで満たされています。前回訪問したときにシジュウカラの番(つがい)が巣づくりを始めていたのですが、そのシジュウカラたちの出入りする巣箱のかけてある木の下で、S先生は早朝の声の録音をなさっていました。ここ何日か続けて録音して、雑木林を訪れる鳥たちを確認されています。この時期、冬鳥は渡っていき、夏鳥が渡ってくるので、目が離せません。特に早朝は、いろんな鳥たちが、声でその存在を知らせてくれるのです。

さあ、とっても贅沢な朝食タイム。S先生宅のダイニングで、朝陽の指す雑木林を眺めながら、ゆったりとお食事を戴きます。いつもは、早朝録音した鳥たちの声を確認しながら、召し上がるそうですが、その日はシジュウカラからの番の行動や、雑木林の近況などをうかがいながら、ヨーグルトに(お土産にした様々な)パン、サラダ、イギリス直輸入の紅茶を戴きます。食べ物も美味しいですが、朝食の特徴は、何と言っても双眼鏡と図鑑を手放さないこと! 窓のすぐ外に現れた小鳥たちを追って、口を動かすのは一時停止。水浴びにきた鳥たちを撮影するカメラも、セットアップされています。

あれ、何時の間にか、小鳥たちを眺める喜びや、緑の美しさで、おなか一杯になっています。時間もあっという間に過ぎてしまいます。自然好きには、何と贅沢な朝食でしょう!

my bird sanctuary ができたら、鳥たちを身近で撮影するために、観察小屋をどう設置したら良いか、いろんなご助言をいただき、嬉しくなりました。北側の尾根の上空には、猛禽類が飛翔する可能性があるので、北向きの窓は必須。小屋のすぐ前に水浴び場や餌場を作って、鳥たちを驚かせず近くで撮影するためには、どうカメラを設置するか、などなど。S先生は、親身に、わたしが鳥たちとすぐ近くで生活できるようにと、考えてくださっているのです。

新緑の雑木林

 (新緑の美しい雑木林。これ以上若葉が成長すると、視界がさえぎられ、遠くの山々が見えなくなる。今は若緑色のオーガンジーの布を纏っている感じ。)
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寝覚めと寝言と夢見

春の訪れと共に、年明け病気になった小露鈴は、とっても元氣になりました。鳥さんたちにとって一番元気いっぱいの早朝、あちこち目まぐるしく飛び回り、動き回り、トゥルルル、カルルルと声をあげて怒ってみたり(理由は殆ど無いと言えるんだけど、いわば、気合入れるためかな?)、目が離せません。

gaeaちゃんの方は、甘えん坊の性質が益々表に出て、ぺったりと離れず、チャンスさえあれば朝っぱらから掌の中にうずくまってくっついています(1年前には、夜だけこんな風に甘えてくれていたんだけどね)。それでも、臆病だった彼は、ようやく“何かわからないけど恐いもの”が減ったと見えて、やんちゃ坊主のようにあちこち探検に行きます。洋服掛けにかけてある洋服の中とか、重ねてあるタオルの下とか、ものの詰め込んである布製バックの中とか、彼にとって“未だ恐い場所”に頭を突っ込むときには、トゥルルル/カルルルの声をあげています。

洋服掛けのgaeaちゃん
(洋服掛けのgaeaちゃん)

「トゥルルル、カルルル」という鳴き方は、文鳥さんの怒りの表現だと言うんだけれど、小露鈴とgaeaちゃんでは、この声のあげ方も頻度も全く異なります。小露鈴は、かけ声みたいに始終この声で鳴きます。でも、指とか鉛筆とか鈴とか非常に気に食わないものに対しては、この声と同時に、いた~い頭突きをお見舞いしたりして攻撃するから、やっぱり<文鳥さんの怒り>を表す声と捉えるのも間違いないんじゃないかと思います。普段も、わたしに対しては、軽くトゥルルル、カルルル、とよく声をあげて、胸を突き出しやや反り返るんだけど、これは「なによう!」「何とかしてよう!」という程度に”怒られて”いる気がします。

gaeaちゃんはこれまで一度も、面と向かってわたしにこの声を上げたことがありません -- 怒ったこと自体、ないように感じられます。上に書いた“未だ恐い場所”に飛び込むときや、小露鈴があまりにも接近しすぎたとき、大きな紙を運ぶなど”なんか分からないけど彼にとって重要な作業”に集中しすぎたとき、軽く、トゥルルル/カルルルと鳴いています。小露鈴と比べて、トゥルルルの声の調子は、全く激しくない。何か、気合い、とか、軽い威嚇、程度の表現であるように感じられます。

結局、同じトゥルルルでも、その場その場の“気持ち”や“情緒”の表現なのです。やっぱり一律に「怒り」と受け止めるのでなく、その状況をよく観て、そのときの声の調子に耳を澄ましてあげないとね。

そうやって耳を澄まそうとすると、二羽の文鳥さんの鳴き方や、特定の鳴き方(トゥルルルなど)の使い方(?)の違いはとっても多くのことに気付かせてくれます。

夜、各々の籠の中で眠ってしまってから、何かの拍子に起こされたとします。あるいは、起きてしまったとします。小露鈴は、2,3歳の頃から「ミュ~ミュ~」と甘く切なく物哀しい声をあげます。人間だったら、<何があってもそれを聴いたらすっとんで行って助けなければ>あるいは<ごめんなさい。わたしが悪い(と無条件に降伏してしまいそうな)>という気になるほど、可哀想というか可愛いというか、切ない声です。
 で、籠にかけてあるブランケットを上げて、「どうしたの?」と覗くと、また「ミュ~ミュ~」。だけど、手を差し伸べてはいけません。夜の籠の中は、自分だけの空間だと思っているから(多分、推測上の話です)、急に怒ってカルルル、頭突きです。

gaeaちゃんは、起きてしまっても、じっと黙っているようです。ただし、地震などがあって人間がブランケットを上げて起こしてしまったら、ただちにまん丸の目を開いて、「チッ」(何? ぼく、いるよ)と鳴きます。

どうやら、人間的に言うと、gaeaちゃんの寝覚めはいいみたい。

そんなgaeaちゃんですが、眠ったらおとなしいかと言えば、完全にそうだという訳ではなくて、時々ですが、”歯軋り”のような音が聞こえます(覗いてはいないので、確かなことは言えませんが・・・あ、文鳥さんだから、”嘴軋り”とでも言うんでしょうか?) それに、今まででほんのごく数回ですが、ズテッと止まり木からこける音が・・・ 

最近気になるのが、小露鈴の寝言です。

え、文鳥さん、寝言まで言うの? という感じがしますが、そうなんです。彼らが眠ってしまった夜中、突然、小露鈴は「トゥルルル」と小声だけど”怒って”います。

そのあと、そっと耳を澄ましていると、し~んと何も聴こえないし、何かが起こっている気配もないから、やっぱり寝言なんだろうと思います。

文鳥さんの寝言 -- そう想うと可愛いんだけど、そうすると、文鳥さんは夢を見ているんでしょうか(以前どこかで、鳥類の睡眠中の脳波のデータがあったような・・・)。

で、一体、どんな夢を見ているんでしょうか。

そう言えばずっと長い間 -- 文鳥さんが眠って、だいぶ経ってから、人間が寝るのですが、各々の籠の傍に行って一言ずつ挨拶する習慣ができていました。

「おやすみ。よく寝るんだよ。明日の朝また遊ぼうね。疲れを取っていい夢たくさん見るんだよ」

菜っ葉を足で捉える小露鈴

(菜っ葉を足でとらえる小露鈴: かる~く怒ってます)
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ハコベと野蒜(のびる)と農見習い!

お天気に恵まれた麗らかな日、筑波山西側の旧家の出の友人、Oさんのところに遊びに行ってきました。(Oさんは、サイト my bird sanctuary でも登場します) 

今回の目的は・・・小露鈴とgaeaちゃんのためのハコベ摘み!!
春の野に、緑鮮やかなハコベが生えてくる季節なのです。

ハコベ

道端に元気良く生えてくるスズメノカタビラ、オオイヌフグリ、ホトケノザ、タンポポに、タネツケバナ・・・”雑草”なんて一括りにしないで、しゃがみこんで、草たちの目線で挨拶すると--。それぞれ個性派で、とっても可愛いです! オオイヌフグリは、紺青の夜空から落ちてきた星のかけらみたいだし、タチツボスミレはどう眺めても春陽を受けてニコニコ笑っているようです。
 ハコベ〔ナデシコ科〕もまた、小さな小さな白い可愛い花をつけます。その蕾は、そのまた小さく、人の目の形をしています。光を受けて広がっている葉っぱも瑞々しくて・・・そっと眺めて祝福したい草なのだけれど・・・そんなほのぼのした想いは置いて、わたしはねらっています。この蕾、とにかく小鳥の大好物なのです。
 ハコベは、西洋ではチックウィード(chickweed)と言い、草全体に高い栄養価があり、ビタミンAやC、鉄や銅などのミネラルに富みます。春や病後の造血、視力強化、体力強化などの効果があるそうです。小鳥だけでなく、人間も、味噌汁の実などにして食べることができます。
 わたしの住む、市の中心部あたりのハコベは、ほんの僅かしかなくて、しかも排気ガスやその他の汚染がちょっと心配なのだけれど、畑や山林を所有されている旧家のOさんのお家のあたりは、綺麗な新鮮なハコベが、ふかふかの絨毯みたいに生えています。それで、ちょっとハコベを摘むお散歩にお付き合いいただくことになりました。

その日は、Oさんのおばあちゃまが御元気で、畑に連れて行ってくださるのを楽しみに張り切って待っていてくださいました。
 そうでした、my bird sanctuary のための土地に恵まれたら、できるだけ自然の中での暮らしを心掛け、訪れてくださる方々を自然の恵みでもてなせれば、と想い、このおばあちゃまに「農業の弟子入り」を本気でお願いしていたのでした。おばあちゃまは、筑波山西側がわずかの田畑以外自然で覆い尽くされていた時代から、農業一本、しっかりと大地に根を張って、暮らしてきた筋金入りです。現在はご家族のために野菜を作るだけに絞っているので、小規模化していますが、野菜はすべて無農薬、畑作業に関しては未だ家族全員を指揮して譲らない、冴えた勘と威厳をお持ちです。すべて初体験のわたしの拙いお願いを、本気で受け止めてくださって、ただただ感謝です。

今日の農の課題は、”種まき”です。前に遊びに伺ったとき、下妻市の旧い種屋さんで買ったという、幾つかの種の袋を見せていただいてました。菜っ葉の種まきに挑戦です。

菜花

今回の畑のメインスターは、菜花。花が開いてしまっているのもありますが、横から無数に出ている若い茎は・・・わ~これ、美味しそう。こんなに沢山。(因みに、不謹慎ではありますが、前々日のぞいた自然食品店で、6~7本で250円くらいでしたね。それより美味しそうです・・・と我知らず、思い出してしまいました)
 それなのにおばあちゃまは、「いいとこだけ、摘んで、あとは抜いちゃってくれ」とおっしゃいます。そんな~ 少し摘んでも、まだしばらくは、食べられる芽が出てきそうではないですか、と知ったかぶりは言えませんでしたが、「もったいない」と小声で10回ぐらいはつぶやいてしまいました。でも、おばあちゃまの長年の経験の積み重ねの上に発せられる指令は、絶対です。

あろうことか、Oさんは、「抜いちゃった後さ~ 先生(=何故か、わたしのこと)の畑、作ってあげようよ」などと提案してくださいます。畏れ多い、畏れ多すぎる、いや、そんな、いきなり、恐ろしい・・・

畑の別のところで、おばあちゃまが雑草を掘り起こし、それを堆肥に加えて、その後土を耕し、素敵な足さばきで畝を作り、石灰と肥料(無農薬でも、これは必要だそうです)を少し撒いて、種まきをして、軽く足で踏み均して・・・ 鋤(すき)で雑草を掘り起こすのと、又鍬(またぐわ)で土を耕すのは、力のいる仕事なので、無謀にも引き受けてみました。お、思ったよりもうまく行く。何となく、S先生の雑木林で草刈り機の使い方の修行をしたときの乗りを思い出します。土や緑に向かう、こういう作業って -- 無心になっちゃいますね。
 信じられないことに、おばあちゃまにも、Oさんにも、「先生うまいよ」とおだてるので -- 自信ついちゃいました。

しかも掘り起こした”雑草”の中に、瑞々しいハコベが一杯あったので、根っこごと戴けることになりました。ラッキー! 小露鈴とgaeaにたんと食べさせて、残りはうちのベランダで育ててみることにしました。(←普通、ベランダで栽培するかなあ?)

さて、菜花を抜いた後の「先生の畑」(と言っても、多分、そう遠くない日に「見ていられない」と没収だろうなあ・・・。数日の命かも)。

「先生の畑」


Oさんの助けあって、大胆高望みにも(?)、カブ、タカサイ(新しい中国菜らしい?)、シュンギク、バジル(これはOさんのお好み)の種を蒔きました。白や黒、茶色で、丸かったり、粒だったり、かさかさだったりする種たちは、今、ふかふかの土のお布団にくるまっています。

畑と筑波山


お日様が優しく温かい、良いお天気! 畑の向こうの空には、筑波山が清々しく映えています。

とてつもなく嬉しいことに、その麗らかな陽気の中、雲雀が揚がっていくのを何回か目にします。
 つくば市中央では、昔からあった野原や芝畑が、このところの開発で駐車場やマンションやビルに替わり、揚げ雲雀は全く見られなくなってしまいました。大学のすぐ近くの、四葉のクローバーをよく見つけた野原も、クリの木の林も、みな無くなって、「雲雀は何処に行ったのだろう」とここ数年悲しかったのです。Oさんたちでさえ、「昔はうるさい程だった」と言います。つくば市だけでなく、全国的に、雲雀の棲みかはなくなっているのです。
 畑から見上げる雲雀は、澄んだ天空を上へ上へと意識しているかのように、ゆっくり、ゆっくり登っていきます。ちょっと濁ったぴるぴるという鳴き声が高いところから木霊します。

この後、OさんとOさんのところのワンちゃんと一緒に、Oさん宅付近を散歩しました。もう散ったと予想していた見事な古木の枝垂櫻が、丁度満開でした。
枝垂櫻

今はお花見シーズンで、公園や池の脇、学校の校庭などにあるソメイヨシノが大人気です。確かに薄蒼い空をパステルピンクに染めるような、ソメイヨシノは、他に代わるもののない独特の雰囲気をもっていて、見事です。
 でも、わたし自身は、綺麗だとは思うけれど、ソメイヨシノの並木の傍に行くと、とても悲しくなるのです。受け取る言葉は、憂いだったり、死や命の儚さ。人間の好み・願望に合わせて改良され、こんな美しい花をつけ、散り際まで日本人好みになった彼らは、人間に寄り添って生きてきて、今はどこか悲しいメッセージを、静かに語りかけているような気がします。

でも、この枝垂櫻は、ソメイヨシノとも、お庭によくある晴れやかで華のある枝垂れ(しだれ)とも違い、そんなに悲しくないです(傍にいても、抱きついても、悲しくならないです)。昔からこの地の人に敬われ、大切にされ、この地の人々を優しく見守ってきたのだと想います。それと、この木には、十二単を着た高貴な出のお姫様のような気品ある妖精が、ほっそり高く佇んでいます。とっても上品で、古風なのです。

お散歩の最後に、Oさんが魔法を使って、わたしの願いを叶えてくれました。それは、
野蒜

野蒜(のびる)!

最近手にした、鶴田静著『ベジタリアンのいきいきクッキング ~豆と野菜のおいしい80品』の春の料理のコーナーに、春キャベツと野蒜のスパゲッティのレシピが出ていて、野蒜は「畑の畦にある」とあったんだけど、どんな野草なのかわかりませんでした。Oさんに教えて、と頼んだら、枝垂櫻のあるお堂の裏で、これも山菜のコゴミとセリを摘んでいるうち、「あった!」と見つけてくれました。
 ふわふわと緑になびく細長い葉群れ。そっと抜くと、小さな白い球のような根の部分ごと摘むことができます。「昔はよく食べた」とOさんは言います。味は、ちょっとエシャロットや生食用のラッキョウに似ています。

その他、土筆も見つけて、畑の恵みと野の恵み -- ゆっくり味わって大切に戴きます。香りも良いし、人間にとって冬の老廃物を代謝して春向きのしゃきっとしたからだをつくるための、大事な成分(クセのある匂いや強い匂い、アクなどがあるものがそうらしいです)が含まれています。

そしてもちろん、小露鈴とgaeaちゃんも -- ハコベをぱくぱく、しゃりしゃり、食べています(小露鈴は、ハコベの上に乗っかっちゃって、食べています・・・ちょっとお行儀が・・・)
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笠間の春

春の綻び始めた笠間に行ってきました。今回は、自然関係ではありませんが、NPO活動を初めとする様々な文化活動や企画に、沢山のご経験をお持ちの友人Yさんと一緒です。my bird sanctuary で展開したいことをお話して、ご理解とご助言をいただきました。

春風萬里荘庭

友人の希望で、立ち寄った「春風萬里荘」の庭は、春が一斉に咲き揃うような賑わいと明るさがありました。この「春風萬里荘」には、陶芸や書をはじめ、様々な芸術、さらには料理や食器の演出を唱えた北大路魯山人(1883-1959)の旧宅 があります(北鎌倉から移築されたそうです)。
 庭には池があり、四季折々の花が見られるよう、よく手入れされた草木を楽しむことができます。ちょうど、梅や櫻、水仙、そして連翹や三椏の花が開いていました。そうそう、小さな菫も可愛い花をつけていました。

サンクチュアリ候補地に対するYさんの評価は、「いいじゃない」とクールな彼女にしてはまずまずでほっとしました。いろんな活動の夢を、夢中で語ってしまいました。
 候補地に入る畑の畦道には、見事な土筆が元気溢れて並んで生えています。つくば市で見られるのと違い、排気ガスなど浴びず空気も水も澄んだ中、春の光を浴びて、シャキーンと元気印です。今宵、彼女にこの土筆で「玉子とじ」をご馳走したくなって、少しだけ摘んで、恵みを戴くことにしました。
 わーい、春の恵みです。

竹下の天麩羅もりそば

これもまた、味覚の”春の恵み”です。お昼過ぎに伺った、福原駅近くのお蕎麦屋さん<竹下>さんで、天麩羅ともりそばを戴きました。このお蕎麦屋さんにも、笠間にてのサンクチュアリ候補地探しに当たって、温かいご助言やご支援をいただいてきました。自然や文化を大切にされていて、お蕎麦や天麩羅の材料も、ご自身や知り合いの庭や畑、あるいはご自身で摘みに行かれて、その季節のものを供されるのです。笠間の四季折々の自然を知ることができそうで、季節ごとにご馳走になりに行きます。
 天麩羅の材料は・・・蓬、クレソン、蕗のとう、土筆、雪ノ下、春菊、南瓜、薩摩芋、・・・そうそう、何とミントの天麩羅もあったんだよ! シャキシャキして、美味しくていい香りがしたのだけれど、口にすると、ミントと気付かない味でした。お蕎麦は、蕎麦の香りがして、噛み締めるとしこしこして蕎麦本来の甘い味が感じられる逸品です。
 美味しくて、夕食が入らないほど、おなかもこころも満たされました。

いつものように、大好きな馴染みの陶芸ギャラリー<陶歌>さんに寄ります。その朝偶然に立ち寄られたT.A.さん(1月2日ブログ 「清らかな流れの源で ~新春版2」参照)もわざわざ逢いにいらしてくださって、賑やかな温かい雰囲気になりました。親切な人々にめぐりあえて、節目ごとに語り合える幸せを感じます。

今回は自然三昧とはちょっと趣が異なりましたが、それでも、ホオジロ、カシラダカ、ジョウビタキ、ツグミ、そして(多分)オオタカが里山の奥でお出迎えしてくれました。
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春時計

2月14日のバレンタイン・デーのいわれは定かではないと聞きました。ただ、この日を境に、小鳥たちは恋の歌を歌い、愛を交わし、子育ての準備を始めるから、この日を愛の日にしたのでは?という説があります。もう一ヶ月半も前のことでしたが、確かに2月14日あたりから、野鳥の囀りが聴こえてきました。

野鳥たちは、厳しい冬の間、群れをつくって寒さや食べ物の不足に耐えて生き抜こうとしてきました。そんな彼らにとって、まだ寒い2月中旬でも、早くも春の訪れが感じられているのでしょうか? それとも、寒さ厳しい中、敢えて恋の歌を歌うことで、少しでも早く、春を呼ぼうとしているのでしょうか? 

そして今-- 身近な鳥たちは、求愛や子育ての真っ最中です。鳥たちをよくご覧ください。何かくわえていることが多いです。ふわふわの羽毛や苔をくわえて、枝を渡っていくエナガやシジュウカラ、木の枝を加えているキジバトやカラス ・・・ ふかふかの緑の苔や白い柔らかな羽毛をくわえているのを見ると、「どんな美しい、愛らしい巣ができているのかしら?」とわくわくします (「これじゃ、粗雑で荒っぽい巣にしかならないぜ」というようなケースもあるけど)。
 場所を決め、相手を決め、巣をつくり、卵を温めて孵して、雛たちに食べ物を与え、立派に巣立ちさせなければなりません。「忙しい、忙しい」 -- 鳥はぼやかないけれど、そんな風に立ち働いています。

翡翠

     (K氏撮影、提供)
カワセミのメスが獲物をくわえています。近くにはオスもいたそうです。カワセミは翡翠(カワセミ、ヒスイとも言った)とも書き、耀く青緑色と胸の橙色のコントラストが美しく、人気のある鳥です。川辺や池に住んで、水際の枝などに止まり、小魚などを狙って捕って食べます。写真のカワセミがくわえているのは、川エビでしょうか?

翡翠2


無事に、子育てができますように・・・

どうぞ、見守ってあげてくださいね! でも、人が近付きすぎると、警戒して巣に近づけなくなってしまったり、ひどいときには巣を放棄してしまったりします。近付きたくても近付けないという動きや、「来ないで!」とでも言うかのような鳴き方をしていないか、そっと耳を澄ましてあげてくださいね。

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賑やかな水浴び

以前に野鳥たちの水場をつくる話を書きましたが、実際の水浴び光景はご紹介できませんでした。でも、小鳥たちの水浴びの姿は、とても可愛いんです!! K氏撮影、メジロの水浴びの写真をお見せする許可をいただきましたので -- 見てください!

メジロ水浴び


なんかもう ・・・ 可愛い。細かい水しぶきの跳ね上がるぴしゃぴしゃ言う音や、小さな翼を震わすブルルンという音や、チーと甘く細く鳴くメジロの繊細な声が聴こえてきそうです。

メジロとエナガ水浴び


お、エナガも一羽、仲間入りです。エナガは、仲間と一緒のことが多く、朗らかだけど気の弱い感じのする鳥ですが、この子は一羽で、がんばって飛び込んできた感じです。

エナガ水浴び後


たっぷりと水浴び後の鳥さんって、こんな感じです。これからプルルンとからだや振ったり、羽を広げたりして、乾かします。
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