hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

万物流転

八郷の雑木林での一日は、朝早くからだったというのに、本当にあっという間に過ぎてしまった。新緑の中でのいっぱいに空気を吸い、好きなだけ歩いて、S先生からは自然について沢山のことを教えていただいた。朝とお昼、そしてお茶の時間には、S夫人の美味しいお料理やケーキもいただいて、さらにお土産に手作りのケーキまでいただいて(プロ並みの腕前をお持ちなのだ!)本当に何と感謝してよいやら! 

生き生きした緑をからだの隅々まで染み渡らせて帰宅した。

S先生御夫妻、本当にありがとうございました!!

筑波山から1

筑波山から2

 (筑波山中腹からの眺め)

バードサンクチュアリの計画についても、相談にのっていただいたよ。

つくば(研究学園都市)から筑波山を越えて八郷へと抜けるには、これまでうねうねと急カーブ・急斜面の続く「朝日峠」を越えるか、東側に大回りをするか、どちらかだった。だが、一月ほど前、S先生がお手紙で筑波山朝日峠にトンネルを作る計画案が可決されたことを教えていただいた。これまでトンネルを作る公共事業の案が出されては実現しないままになっていた。
 しかし、つくば(研究学園都市)に秋葉原と結んで東京まで短時間で行ける「つくばエクスプレス」が造られ、その沿線の森や田畑がどんどん開発の波にさらわれている現在、つくばから更に足を伸ばして八郷方面まで開発による利益収入・土地利用効果を狙うものらしい。

したがって、「つくばから峠を越えた八郷でいい場所があるのでは」という期待は、段々と困難なものになっていく可能性が出てきた。(1)安易に開発されないで自然が守られている場所、しかも(2)そこに従来から棲む動植物を守るため、わたし個人がある程度の広さの土地を確保できる(だけ土地単価が安い)場所、という条件から、これまでバードサンクチュアリの土地探しは、つくばでは諦め、そこから足を伸ばし、つくば北東の八郷町、あるいは北西の筑西市、さらに筑波山北の真壁市、つくば西のかすみがうら市などにあたり、それでも駄目で高速道路を使って更に北上した笠間市へと、次第に射程を広げてきたのだった。

これまで、八郷は、筑波山の山裾でも水が確保できるなら(岩盤が厚いので山際では井戸掘りをしても水が出るか予測がつかないところが多い)、良いところがあれば是非とも探し当てたい候補地だったが、「朝日峠トンネル」開通に関わり今後は多くの影響が出そうだ。

ま、とにかく《どこかで待っていてくれるに違いない森あるいは沢山の植樹ができる土地》と早く出遭うため、一歩一歩進むしかないですね。

昨年末の笠間での土地契約の失敗から、多くのことを学んだ。

「地元に居ない素人が、広大な山林を規定価格で買うことはほぼ不可能」と幾人かの方から指摘された。

これを乗り越える方法として、今見えている路(みち)は二つ。

ひとつは、これと目星をつけた地域の行政に援助してもらうこと。my bird sanctuary の場合、そこで展開したい活動は自然や自然の中で何かしたい方々・共感したり支援してくださる方々と関わって展開していきたい。また、自分と家族の死後は、自然保護や自然愛好のための団体組織、NPO、NGOなどに遺して、ずっとずっと緑や樹々、小鳥達と人々との共生・調和・対話のための場所となればと願う。こうした、‘個人所有の土地’を超えた性質のものとして、自分の企画に賛同し援助してくれる市があれば、土地に関する情報だけでなく、都市計画・公共事業計画・狩猟区/禁猟区/鳥獣保護区などの制定についても情報が得られるだろうと思う。

もうひとつは、ここと惚れ込める場所さえあれば、ともかくその付近の借家を探すか小さな別荘地を買って暮らし始めてしまうという路。上の「行政に頼み込む」という案は、上手く行くか分からないし、以前の失敗から「タテマエ上の話だけが大きくなると、自分が本当にしたいことに融通が効かなくなる可能性がある」のがちょっと怖い。まず、本当にしたいこと(=小鳥たち、樹々たちと仲良くなること。彼らをずっとずっと守っていくこと。小鳥や樹々、自然との交流の喜び、一体感を共感してくださる方々にも味わっていただくこと)をがっちりと守って、それによって力をつけ、そこから拡がっていくのが正道だと思う。惚れ込んだ場所に住み込んでしまえば、まず、やりたいことが実践できる。地元の方々と関わっていくことで、手に入る土地、交渉の仕方、様々な問題の対応のし方などについても、実践的な情報、知識や智慧が身についてくる。もしもどうしてもその土地で上手く行きそうもないことが分かれば、次は現実的にどうすればいいか、どういう土地を探せばいいかも分かる。

この二つの路は、それぞれにメリットとデメリットがあると思う。今年に入ってから、仕事が多忙だったせいもあるが、両方の路についても見極めがつかず、大して行動できないままに随分時間が過ぎてしまった。--というか、正直、どちらの路も困難だなあ、と思いながら突破口のないまま今ひとつの馬力が出なかった -- どちらも、真剣に向き合えば向き合うほど、ただ足を踏み出せばいい出来上がった路でないのが明らかになってくる。行政にどんな企画としてどのように相談するのか、と考え始めてもまとまりがつかないままだし、それでは「住み込める場所を」と不動産を探しても、思いと現実のギャップが確かにある、ということしか事実として出てこないし。

でも、そういう“ぐずぐずタイム”は、昨年末のショックから真に癒えるプロセスでもあったようだ。

『Processとしてのbird sanctuary』(2006年5月6日ブログ)で書いたように、今、ここにいる、この瞬間もサンクチュアリを希求するプロセスの中にいるなら、「命との美しい調和を探っていく果てないプロセス」であることをしっかりとした軸として、とにかく歩もう! 

とりあえず、両方の路を捨てず、どちらかを切り開けるかやってみる!
GW中に、モスコシナントカ、進むぞ~!! 

いつか、わたしがこうしている時間(とき)を振り返り、「あのとき、『早く見つけてくれないかしら』と、この森が待っていてくれたんだ!」と言えるようになる、そんな場所が、絶対に、絶対に、見つかる。

 そういう意味では、今ここで既に、processの中にいるのだ。
 今、ここにある光を広げていくのだ。
 木々の新緑や小鳥たち、あらゆる生きものたち、
 薫風や水や土と調和して光あれ! (2006年5月6日ブログより)



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妖精と遊ぶ

時おり曇り冷え込んだりもするが、また光が舞い降りてくる林の中では、感覚が慣れてくればくるほど、次々と妖精たちが現れてくれる。
ブナの新芽

ブナの樹は、産毛で覆われた薄い皮から瑞々しい新芽を伸ばしている。この色! この質感! 水を感じさせる生命力だ。

フデリンドウ

フデリンドウ。雑木林の林床の枯葉の中に埋もれている、小っちゃくて、薄青色の、輝く笑顔。

マムシグサ1

マムシグサ2

マムシグサ。林の中を歩く人は、この立ち姿に時々ぎょっとさせられるらしい。「あのちょっと怖いような姿の植物は何なの?」と尋ねる人も多い。彼らに棲んでいるのは妖精というか -- あなたは何と言う?

冬虫夏草

S先生に導かれてヤマツツジの下の方の枝を見た。“虫が白骨化したような?”これは何? 「冬虫夏草ですよ」。え~!! ぎょっとして言葉が出ない。冬虫夏草とは、よく漢方薬や健康食品で耳にするが、昆虫に寄生する菌が、キノコのような姿となって現れた動物性キノコだという。説明を受けても、言葉も出ない。「もとは虫だった」その手足から白い菌がす~とツツジの枝に絡んで ・・・ 妖精というより、亡霊だあ。

キランソウ

気分取り直して--美しい、美しいキランソウ。地上を這うように拡がっていく草なのだが、腹ばいになってその小さな花と対話していると、その青紫の花びらや緑の葉の繊細さ・気高さに最敬礼したくなる。

オオギカズラ

こちらはオオギカズラ。上のキランソウと同じシソ科の仲間で、オオギカズラの方は地を這うのでなく、凛と立っている。珍しく、S先生ご夫妻が大切にされている。
 キランソウやオオギカズラのように、動物の口が“受け口”となったときのような形の花は、これまでみんなカキドオシ(シソ科)だと想っていたら、今回飛んだ間違いだと指摘していただいた。シソ科植物は奥が深い。そう言えば、ハーブで大好きなセージやオレガノもシソ科。やはり、紫系統の上品な花が咲く。動物の“受け口”のような花の形を「唇形花」というらしい。

スミレ(白)

ほっそりとしたスミレ(白)。ツボスミレかな? スミレも種類が多く、正式名はちょっとわからない。ごめんなさい。

チゴユリ

チゴユリ。うつむいた小さな白い花は、ほんとに可愛い。そっと撫でたくなるほどだ。

カミツレモドキ?

カミツレモドキ? 小さく微笑むように咲いている。ていうか、君、“目玉焼きの精”だよね?

アマガエル

見つけた見つけた、アマガエル。冬を越して無事に居てくれたんだ。オタマジャクシからカエルに成り立て、というよりは、ちょっと大きく、青年ガエルかな。カエルもまた、妖精物語によく登場する。でも、「悪い魔法にかけられて、醜いカエルの姿に変えられた」というくだりは好きじゃない。カエル、君は君のままで、とてもすてきなんだ。ずっとずっとカエルでいてほしい。森の中の湿った場所で歌う、君の声をずっと聴いていたい。
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妖精に逢った!

住んでいる官舎7階の廊下から毎朝眺める筑波山が、数日前の朝突然、緑・薄緑・白・薄桃色のもこもこのパッチワークの毛布を被ったようになった。

芽吹きのときです!

山桜も咲いています!

朝これを目にしたら仕事中もいても立っても居られません!

まさにその夕方、S先生よりお電話を頂いた。「林の中に陽がさし始めてから太陽が昇るまで、あまりにも新緑が美しく、明け方4時ごろから森に居ます。気が付くと10時に朝ご飯、何ていう時もあります」とのこと。その「あまりにも美しい新緑」に浸っては?は、とまたお誘いいただいた。何てお優しいお気遣い! 

昨年と同様(2006年4月26日ブログ『新緑の雑木林』)、つくばから八郷まで早朝の朝日峠越えをして、S先生ご夫妻の管理されている雑木林へ向かう。到着は6時半。(もっと早く訪れたかったけれど、小露鈴&gaeaちゃんには5時起きがせいぜいなので)すでに雑木林は白い朝の光で満たされていた。
雑木林20Apr07-1


早速に足を踏み出す。樹木によって、まだ硬い目をつけたものや芽吹きはじめたもの、もう若葉をつけてすくすく伸びようとしているもの、そしてすでに青葉を広げたものも、ヤマツツジのように花蕾をつけているものもある。林床の草たちも同じだ。野原や田んぼと違う、雑木林の林床特有の山野草も姿を見せている。S先生は、毎日刻々の変化があり、毎日見逃せない、と仰る。

本当にそうだ。芽吹きのときって、一瞬「紅葉か?!」と驚くほど木の芽や若葉のふちが紅いものがあって、また新芽が白や薄茶の薄い毛や皮膜に覆われているものもあり、それが今度は若緑や薄緑に変わっていき、花をつけるものもあり、そして青葉、濃緑の葉群れへと変化していくので、色の織り成しあい、多様性、本当に見事に変わって行く。

ニワトコ苗

 (ニワトコの小さな苗)
雑木林の奥へ奥へと進みながら、「今年はねえ。マジックでしたよ。去年sumikoさんに草刈りやってもらったら、ニワトコの苗があちらからもこちらからも出てきてね」とS先生。ウ・・・そうか。大好きなニワトコ -- アイルランドでは妖精が棲むといわれる樹。去年夏、小さく芽を出したニワトコの赤ちゃんは、どうしたって刈っちゃいけない、と随分注意したものなあ。

S先生ご夫妻は、わたしがバードサンクチュアリのための土地を見つけた暁には、ニワトコの苗をもっていっていいよ、と仰ってくださっていて、わたしはそれが嬉しくて、あちらこちらのニワトコの苗に一生懸命挨拶しながら歩いた。

それよりはずっと成長し、腰丈くらいとなったニワトコ(ニワトコの青年?)はすでに純白の花をつけていた。朝の生まれたての光がさす、まだかなり寒いなか、その花のうてなを、S先生は指さした。
ニワトコの花と妖精1

白い花に、二匹の白い蝶がじっととまっている。「スジグロシロチョウが眠っている」。冷え切った空気の中、まだ活動しないでじっとしている。太陽がもっと差し込んで暖かくなるまで、待っている。
ニワトコの花と妖精2

ああ、ニワトコの花って、ニワトコの花って、アイルランドの人たちは今でも妖精が棲むと信じているのだから、わたしもいつかニワトコの妖精に逢えると信じてきたけれど--。

これって、これって、純白の花に白い蝶が眠る姿って -- 目をこすってしまう。本当に妖精じゃない?! 本当に妖精だよね?! 何だかものすごく嬉しいというか感極まるというか、「穢れない世界を覗いてもいいの?」とびくびくするというか、この秘密をアンティークの宝石箱の中にそっとしまっておきたいというか。

そっと、そっと、写真を撮らせて頂く。ああ、生きてて良かった。
雑木林20Apr07-2

雑木林20Apr07-3

 (林から見上げる空。神さまありがとう!)
山椒の新芽

 (山椒の新芽。S夫人はこれで美味しい佃煮をつくっていらっしゃる。お昼にいただいてしまった。ありがとう)
ナツハゼの新芽

 (ナツハゼの若葉。紅色に染まってすてき)
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春色のお菓子

自然食品店にお勤めされているAさんに、櫻の花の塩漬けと山椒の芽で飾られたクッキーを戴いた。
春クッキー

最初にお目にかかったときの印象は「森に棲む妖精の女王」。お話できるようになって、木が大好きだとうかがった -- やっぱり。木のこと、植物のこと、花のこと、本当によくご存知だ。「緑の指」の持ち主だろうと思う。お店では、粉を使ってのお団子やら果実酒やらの作り方、自然派・環境派の製品について、教えていただける(http://www.polano.org/db_web/yaoya.nsf/60db693edccdde08492566e40007f479/06ab7950d019ef0649256e9a00045c12?OpenDocument)。

緑と仲の良い方、自然と友だちでいる方には、独特のエネルギーがある。大勢のなかにいても、すぐに分かるよ。

春色のクッキーは、おいしかった。my bird sanctuary が出来たら、小さいけれどしっかりした作りの中古のオーヴンを手に入れて、昔イギリスで覚えたお菓子やパンを思い出しながら作ってみたいな。自然の恵みをちょっぴりいただきながら--。

それまで、いっぱい修行しよう -- 自然の愛し方、仲良くなり方。小鳥たちが肩にとまってくれるような在り方も。

小露鈴4月

 (小露鈴は、いっぱい語りかけてくる)
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木に宿る光

3月のある日、bird sanctuary を創立するための次なる契機を求めて、久し振りに笠間に出かけた。

まずは大井神社で静かな時間を過ごそうと、笠間北部の田園を通り抜け、神社のある山に入った。
大井神社入り口

正面にある参道ではないのだが、山道の参段を登ると、両脇に大好きな二本の大樹がある。その間を通り抜ける石段は、いつも静かで綺麗なエネルギーに満ちている。
大井神社参段

そして、社まで出た。いつもながら、人は誰もいない。なぜかそれでも、誰しもをくつろがせるような温かな優しさのある社だ。
大井神社3

大井神社5

大井神社6

大井神社7

木造の社の後部には、おそらくはより古い時代からのものと思われる木肌のいろそのままの社がある -- 以前、氣功の仲間達と訪れたときは、こちらの古い社の方に、みんな何かを感じたようだ。先輩はいきなり、サンスクリット語のマントラを「ガテー ガテー パラガテー」を唱え始めた。
 
この社を取り巻く樹木たちが皆、優しく清めてくれるような綺麗な光を漂わせているのに、その日新たに気付いた。

大井神社2

大井神社参道2

そう、樹々は何て優しいんだろう。

参道を歩くと、光の手を差し伸べてくれる。
大井神社林

大井神社参道脇

   (参道脇の茶畑から)

大井神社のご神木

入り口からの石段の一番好きな大樹のうちの一本。ああ、何と綺麗な光と繋がっているんだろう。
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からだ 緑になる

筑波山の南西の安食のOさんのところへ、久し振りに遊びに伺った。近くの観音堂にある枝垂櫻の大木のやさしさが大好きで、花の満開時は終わったが、うす緑の葉芽が伸び、白い花と緑の葉が空に広がる様子を見上げながら、思いっきり深呼吸した。

この時期の里山は、一瞬一瞬目が離せないなあ。

畑では、菜の花の鮮やかな黄色が一面に風に揺れて、えんどう豆やキャベツの苗がすくすくと育っていた。からし菜とフダンソウの菜っ葉を袋いっぱい収穫して、筑波山の山すそまで広がる里や畑、そして空に雲雀が上がるのを眺めた。

早くも燕が滑空していて、家々の軒先や電線に止まってはお互いチュクルクチュクルク鳴いて相談事をしていたよ。

観音堂まで歩いて、枝垂櫻を尊敬いっぱいの気持ちで見上げてから、お堂の裏手で摘み草をした。
 ハコベ (まずコレ! 小露鈴とgaeaちゃんの喜ぶ姿が見たい!)
 野セリ
 野カンゾウ
実はコゴミもあったのだけれど、こころない人たちが根こそぎ取っていくことが多いと聞き、すでに沢山もぎとられた後があったので、残りは来年まで健やかに育つよう、そっと隠しておいた。

タチツボスミレ

 (タチツボスミレ)

オオイヌフグリ、タチイヌフグリ、セイヨウタンポポ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、クサノオウ、ムラサキケマン、スミレ、タチツボスミレ、カキドオシ、タネツケバナ ・・・ 野の花は、みんな、何て可愛い! ハコベの小さい白い花も好き。

うらやましいことに山もちのOさんの山では、夥しいほど土筆が伸びていたので、「玉子とじ」の作り方など話しながらこれは沢山摘んだ。

Oさんの家に戻って、お土産にもってきた焼き立てパンとOさん特製の「菜の花入り野菜と豆のスープ」「ウドと胡桃と野セリと京菜のサラダ」「フダンソウの胡桃味噌和え」をいただいた。そしてしばらく楽しいお喋り。Oさんは、小学校や保育園に出かけてボランティアで絵本・児童書の「読み聞かせ」をしているが、これが実に上手いので、読み聞かせもしてもらった。

そして、バードサンクチュアリについて、この秋冬のことと今後のことも相談して、勇気と智慧も大いに戴いた。なんて充実!

ふと気が付くと、何時の間にかいなくなっていたおばあちゃまが、両手いっぱいコゴミを抱えて戻っていらした -- たった今、わたしたちの山菜談義を耳にして、誰も摘まない林までぶらりと出かけ、摘んで来てくれたのだという。プーンと強い緑の香、さすが山菜の女王だ! さっきあきらめたばかりのコゴミなのに、おばあちゃまと神さまからの恵みをもういただいてしまった。それとこれもおばあちゃまお手製の、どこよりも絶対美味しい炊き立てのお赤飯をいただいて、大感激、大感謝!! 最高の贅沢者になった気分で帰宅した。

戻ってから作ったメニューは、
 野カンゾウの酢の物(胡麻添え)
 蒸したコゴミ、醤油とうにゅうず添え
   (とうにゅうずは、豆乳由来のマヨネーズの代用品)
 野セリの味噌汁
 野セリの玉子とじ
 土筆の玉子とじ
 フダンソウとあげの煮びたし
 からし菜の甘味噌和え
 お赤飯

小露鈴とgaeaちゃんは
 ハコベ、おかわりあり (そのまま)

なんか、お祭りのときのお膳みたいじゃない?!

あとは何にしようかな? それから、今度は近所で蓬を摘んで、一度は本格的な草餅を作りたいな。Oさんが読んでくれた絵本『おなべおなべにえたかな?』(小出保子 福音館書店)の中にあった「タンポポとお豆のスープ」も作ってみたいな。
ハコベ摘み

 (小露鈴とgaeaちゃんのためのハコベ)
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五所駒瀧神社

3月3日のブログ「早春の祈り」で、筑波山北面に神社探しに出かけた話を書いた。my bird sanctuary 創立について、森を守っていくことや、もしそれを行政と関わりながら地域の活動としてやっていくなら、大先輩がいる、筑波山北の神社の宮司さんだ、と八郷のS先生から伺って、筑波山北を駆け上ってきたがそのときは誰にも逢えなかった話だ。

その後、S先生に再度ご教示いただき、その方の活動を記録した地方資料のコピーまで戴いて、3月中旬になってようやく訪れることができた。五所駒瀧神社では、宮司さん御夫妻が中心となって、自然を再生する「千年の森づくり」の活動が行われている(http://www18.ocn.ne.jp/~koma1000/)。荒廃した森の再生、谷津田での米作り、自然観察、子ども達の自然学校・・・。環境問題に対して「何もできない」から脱し、自然の中で、人がふれあい、自然と共生しながら自然を再生していく活動を推進されているのだ。

五所駒瀧神社


到着して直ぐ、筑波山北面だというのに、谷あいのその神社は早春の光が眩しいほど注いで、明るいのに驚いた。山から流れ落ちる川の水音が絶えることなく聞こえていて、ミソサザイが水際で鳴きながら飛びはねていた。

大層立派な神社で、お参りするところのほかに集会所・資料館のような建物と、その脇に見事に手入れされた茅葺屋根の宮司さん家族の家があった。突然伺ったので、宮司さんはちょうど出かけられるところだったが、奥様が「構わないですよ。ちょうど朝から庭木の手入れをして、一休みしたいところだったから」と快く話をしてくださった。

山の神がいると信じられていた時代、山に通ずる道があり山はきちんと手入れされていたが今は道が荒れ果ててしまった -- とお話を伺いながら、わたしはすぐ”でも、この奥様にとってもわたしにとっても「山の神」がいるのは過去のことではないなあ。そして、山の神を敬うことがいわゆる「環境問題」に対して何をしたいかのキーワードの一つとなっている点で、何か共感できるなあ”と感じた。ひとしきり好きな自然の話、お気に入りの生物の話、自然観察の話などをした。奥様は、自然と共に、いや自然の一部として豊かに生きているような身のこなしで、抜群の「生きもの感覚」をもっていらっしゃる。わたしの鳥の話にも即座に呼応されるが、もっと全体としての自然を”自然体で”捉えていて、脱帽だ。

「千年の森づくり」の活動については、理想や良いことばかりでなく、その大変さや出遭った困難についてもうかがった -- わたしの数倍実力のある御夫妻なのに、それでもやっぱり本当に色んな障害が出てくるなあ、わたしの失敗なんか序の口だなあ、と大先輩の話に随分と学ぶことが多かった。

my bird sanctuary 創立の今後の方向性についても相談できた。「まず、暮らしじゃない?」「小さな土地でも、身近なところから始められる」というのが奥様のご助言だった( -- そう、そうなんですよね。理想ばっかで手や足で動けないのは、もうお終いにしたいよね、わたし)。土地探し、山林を手に入れることについても「千年の森」での経験をお伺いしたが、山林の持ち主の方が安価に譲ってくれる可能性やご理解いただいて山の手入れをさせていただける可能性に関しては、厳しい話をうかがった。う~む。

五所駒瀧神社2


嬉しかったのは -- 人と鳥との関係でわたしが理想とするレン・ハワードさんの本を持っていったんだけれど -- 鳥から信頼されて鳥の間近で暮らし、個々の鳥の毎日を観察して鳥たちの間に起こるドラマやストーリーを記録していったレン・ハワードさんと鳥との関係は、「絶対ありえる!」と確信に満ちて断言していただいた瞬間だ。うん、絶対あるよね! そして、この方もまた、鳥が近くまで怖れずにやってきたりした経験を沢山お持ちかもしれない ・・・ そんな気がした。アヒルやヤギや小鳥やその他色んな動物と暮らしたことがあり、虫を見るときは虫の目線で見ているような方だとわかるから。

川の水音が響いて、ウグイスが囀り、手入れされた広いお庭や、古い木や漆喰の壁に美しく立てかけられた農具、細縄で吊るされている真紅の唐辛子を眺めながら、暖かい陽光の当たる茅葺屋根の下に座っていると、奥様と奥様の話し振りに、ふいに歴史の厚みを忘れさせられた。「ここは、縄文の世界?」と言いたくなるような、それでいて古い昔ではなく「ずっと続いている今」「人間らしい今」があるような、そんな時間だった。

話も終わる頃、ふと奥様が席をはずされたので庭に出ると、ジョウビタキの雌が30センチくらい近くまで寄ってきてくれた。
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