hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

小鳥たちとの遠出は大変 ・・・

うちの小鳥たち(小露鈴&gaea)が蛇に襲われないための対策を考えに考えて、ようやく稲田の家を整えたんだけど --。


小鳥たちと稲田へ出かけたときは本当にひやひやした。

昨年既に、八郷のS先生ご夫妻のお宅へ、彼ら同伴でお邪魔して一晩明かした実績があるので、移動もお泊りも大丈夫だろうと踏んでいたのだが --。

まずはgaeaちゃんにお部屋(鳥かご)に入ってもらって、かごをもって外に出るまでで、かなりのパニック(羽をバタバタさせて、暴れる)。その上、エレベーターに乗った途端、

・・・うん?? 気持ち悪い??

gaeaちゃんのまぶたが閉じ始めて ・・・ あ、これはかなりヤバイかな、と感じて、どうしようかなと思っているうち、

ぽとん

と止まり木から落下。gaeaちゃんは翼を緩めてうずくまってしまった。わたしも力が抜けてへなへな ・・・ 一緒に気絶しそうだ。

-- 以前にもこういう事があって、そのときはダイソンの掃除機(うちはアニマル・プロというかっこいいやつ)をかけて、鳥さんたちが飛ばした壁の付着物をとろうとしたら、ダイソンの掃除機のノズルがよっぽど怖かったのか(ごめんね、ごめんね、そうとは全然想像できなかったのよ~!) まぶたが閉じ始めてふらふらになった。すぐに掃除機を止めて、掌で彼を包むと、もう力が抜けた状態だ -- 彼の魂が抜け、彼を失ってしまうのかと激しいショックを受けてわたしもへなへなに座り込んでしまった。

人間が掌でくるめるくらいの鳥さんたちは、野生では最も弱い生きもので、「こんなことが怖いのか」というほどのことでも激しいショックを受けたり、怯えて逃げていく。そして、本当に繊細な生きものだから、野生で鳥を捕まえて足輪をつけるバンティングという作業の時には、ただ人間に捕まえられただけで息が止まって死んでしまう鳥さんもいる。それを本当に重く受け止めて、毎日を一緒に暮らしているのだけれど、こちらが慎重に行動して、少しずつ慣れてもらって、「大丈夫だな」「もう慣れたし」「この子賢いから」という思いが日常化していると、ふとドキッとしたり、反省させられることに出くわす。そしてやっぱり、「彼等はわたしたち人間じゃない、人間の生活に引き込んで一緒に暮らしてもらうときには、本当に繊細に、大切に大切に接しなければ」という初心を想い出さざるをえなくなる。(そしてうちでは、ピカピカのダイソンは「使われぬ家電」化)。

今回も、彼が落下した瞬間には「gaeaちゃんを失いそうになるなら、こんな思いをするくらいなら、もう、引越しも田舎暮らしもしなくていい」という思いが過ぎった。とりあえずかごを下にあった車のトランクに乗せてしばらく様子を見る。予想よりすぐに、止まり木に戻ってきょろきょろするgaeaちゃんを目にしなければ、本当にその思い通りになっていた。

次は小露鈴だが、外に出て助手席に乗せる間、「チャ、チャ、チャ(なにするのよ~ どこいくのよ~ やだ~)」とわたしを見据えて抗議の声をあげっぱなし。彼女の方はずっと気丈で、起こりつつあることがよく分かっていてそれをよく見据えており、普段いる場所以外の「世界を理解している」感じだ。ずっと幼いときから、東京の家だとか山中湖の合宿だとか -- それに鳥の病院も -- かご一つ手にしてよく出かけたからね。

そして、鳥さんたちに移動の負担をかけないよう、高速をいつも以上に飛ばして稲田の家に着いたのだけれど--。

気丈で、しっかりしていて、賢い小露鈴は、それだからこそ、やっぱりかなり高速で「後ろへすっ飛んでく」光景を見据えて、しっかりがんばっていたせいか、着いてからこれが非常に負担だったことが分かった。八郷に泊まりに出かけたときとは違う。こちらは、早く着けばそれだけ負担が少ないと思っていたのだけれど、高速はとても負担だったんだね。ようやくついた部屋で、かごから出もしなければ、最初のうちはご飯も食べない。

「鳥は自由な生きもの」というけれど、「鳥は慣習をきちんと守りたがる。はずれるのを嫌がる」といったことを、ハイイロガンやコクマルガラスの“親代わり”となり、いわゆる「刷り込み」という概念を提唱して、ノーベル賞を受賞したコンラッド・ローレンツも言っている。これは本当で、知らない家、初めての部屋、住み慣れない環境に置かれた鳥さんたちは、やっぱりショックだったろうと思う。

でも、それだけでなく、小露鈴が片脚をかばっているのがすぐわかって、高速を走っていたときにそれに耐えようと踏ん張ってしまったのではないかという気がした。一夜明けると、gaeaちゃんのほうはいち早く立ち直って、「元氣」「甘える」というモードなのだけれど、やっぱり小露鈴の脚がとても心配。(わたしもその夜は心配で眠れず--)。強く見えるほうの子こそ、内側で耐えているのかもしれない。とにかく、反省、反省、後悔、で、一日彼らにかかりきって、ゆっくりゆっくり撫でたり、知っている限りのヒーリングやエネルギー・ワークをしたり、「明日までおかしいならお医者に連れて行く」と決意したり。

帰りはとても気を使い、少しずつ何が彼らに負担なのかが見えてきた。gaeaちゃんのかごを持つときは、彼がわたしの目線と同じ位置になるように“抱えあげて”もつこと。そして、絶え間なく話し掛けること -- そうすると、そんなにショックを受けないようだ。かごを床に下ろしたりは駄目。(= 仲間がすぐそばにいて大丈夫なことをちゃんと、よく、伝える)。小露鈴はやっぱり、高速をスピード出して走るのが一番駄目だった。まず彼女の部屋(=かご)を4方面タオルで目隠し、運転しているわたしだけがちらっと見えるようにする。そして、時速100キロは超えない、できればゆるゆる運転。やっぱり大丈夫だということを絶えず話し掛ける。(もちろん安全運転は最優先して、だよ)。

これで、帰路の方は、もちろんたどり着いたのが彼らが住み慣れているほうのつくばの家だということもあるが、殆ど問題なく帰り着いた。小露鈴の脚も戻ったよ。

鳥さんたちの気持ちをもっと感じ取り、メッセージをちゃんと聴かなきゃ。

そして、負担だったら、中止の可能性も含めて、彼らがどんな風にしてほしいか、どうするのがみんなにとって最も良いか、きちんと看てとるようにする。

大切な大切な家族だから。

このことで再認識した。小露鈴が幼い小鳥としてわたしのところに来てくれて8年目。彼女はもう9歳 -- これは文鳥界ではかなり高齢だ。特に文鳥の女の子の方は寿命の長い子は少ない。何度もひやっとすること、危なかったこともあったけれど(こころから、ゴメンナサイ)、ずっと一緒にいてくれて、支えてくれ、助けてくれた。わたしのことを、本当によく見ていて、分かってくれていると想う。彼女と一緒にいられる一瞬一瞬は、何ものにも替え難くかけがいがない。

いつもそう感ずるのだけれど、もっともっと繊細に、いま、ここでの時間を大切にしよう。
彼女の声をよく聴き分けて、一緒に過ごそう。

ガイア3月24日08-1

  (gaea 「僕も大変だったけど、元気だよ~♪」)
ガイア3月24日08-2

  (「ハンガーの上は僕の陣地だよ。歌をうたって宣言してたけど、眠くなっちゃった」)

hearing the unheared voices.




このページのトップへ

静かな夜・琥珀色の朝

山を見てきました! 

氣功の大先輩で、バードサンクチュアリ創立のアイデアが浮かんでいく当時からお世話になっているAさんに付き添って頂いて、笠間の素敵な陶芸ギャラリー『陶歌』さんが温かく迎えてくださるお店で、笠間周辺に幾つもの山の土地をお持ちという大地主さんにお会いしました。大地主さんも地元に数々の貢献をなさってきた名士で、尊敬できる方です。そして、Aさん『陶歌』さんとのお喋りの中で、山をお売りになりたがっていることが分かり、ご縁が舞い込んだのです。またまた、胸熱くなる全面的ご支援に包まれて、サンクチュアリ候補地として山を検討することになりました。

茨城で暮らすようになってから、「山」の土地が手に入るかも?という話が幾度もあったのですが、それで見識を新たにしたことがあります。地元の方の仰る「山」というのは、しばしば「自分の家か畑の裏の竹林」で、「聳え立つマウンテン」をイメージしていくと、かなり違った土地区画と出遭うことになります。ご自分の住むところの裏手当たりが、「裏山」で、これが「山なのだな」「数百坪~千坪ちょっとくらいかな」と納得していたこの頃だったのですが--

今回お目にかかれた地主さんの「山」は、「聳え立つ」とは言えないですが、「空の途切れるあの稜線の辺り・・・」の「山」、即ちわたしが茨城で土地を探し始める以前の「山」のイメージに近いものでした。そして、「あの山の・・・左側がそうですよ(所有地ですよ)」(「ハハーッ!」)

つまり・・・・・

何反(300坪)とか何町(町=3千坪)とか、これまでの経験からイメージできないほど、規模広いのね~ それを幾つもお持ちなのね~ 地主さんがご自分の山の区分を“大雑把に”説明されているのを聞きつつ、「管理が大変で売りたい」って初めて分かるような気がしました。

地主さんとその「山」を管理されている方の軽トラに先導してもらい、先輩Aさんと半日かかって幾つかの「山」の土地を見せていただきました。

現実的には・・・  これまで見てきた山の土地と同様、水源やアクセス、サンクチュアリ創立に伴う環境への影響、土地周辺の今後の都市計画や「猟区かそうでないか」、自然が守られ野鳥が永久に安全に暮らせるところか、等々、どの土地もつめなければならない沢山のことがあります。しかも、これだけの規模を、これから足で回って! いえいえ、これだけあるのですから、どこかに適地・適切な形でスタートできるところやそのためのアイデアが転がっているかもしれません。駄目でも、沢山の勉強になります。

ふわぁ~がんばります。『陶歌』さんに戻ったときにはぐったり疲れておりましたが、それでも皆さんの笑顔に囲まれて、時間をかけても、自分の歩幅で、(あんまりみんなに迷惑・心配かけないで)ゆっくりじっくり土地について検討していこうと思いました。
kozue


*******

先週は稲田の家に、小露鈴・gaeaちゃんと初めて泊まりました。何故か、わたしが泊まろうとすると、これまでややおかしかった井戸水が出なくなって、また、高速を使っての移動が想像以上に小鳥たちに負担をかけることが分かって、大変な週末でした。

井戸水は汲み上げるポンプか、途中の導管の漏れのせいらしいんですが、稲田ではよくあるらしいです。これも、住んで見なければ分からなかったこと。

小鳥たちのことは -- 大切な大切な子たちですので、「サンクチュアリのことで、焦りすぎてガンガン無理せず、この子たちの声を聴き、命を大切にすることを決して忘れまい。それこそが hearing the unheard voices、今、ここにある、サンクチュアリの原型だから」と再認識して、スタートします。小鳥と一緒にいる時間、小鳥の声に耳を澄ますこと ・・・ 稲田の家では、家の裏手にほんの少し芽を出した春の野の草、ハコベを、未だほんの僅かだけ摘み、彼らにあげると夢中で食べて、彼らと一緒にゆっくりヨガをして(わたしも緊張したので)、そんな時を大切にしていこうと思います。

いろいろ苦労はあったしこれからもありそうだけど、つくばで大通りに面した公務員宿舎7階に住んでいるわたしには、清々しい田舎で明かす夜は心底感慨深いものでした。

本当に静か! 本当に暗い! 生きものの声が聴こえるよ。

あまりの静かさに眠れないので寝床でゆっくり呼吸していると--

いつのまにか、前の山の呼吸、裏の竹林の呼吸と
わたしの呼吸が同調していくよ。

外の自然の呼吸をわたしはしている
自然とわたしとが繋がって、いま、ここに、呼吸している

そして少しずつ暗やみは薄くなり白くなり 

(カーテンもありあわせのものしかなくて、さすがにカーテンくらい作ろうと思って、
小鳥柄の布地を買ってはあるのですが、縫う時間が未だありません)

外は薄い琥珀色となって
それから、濃い琥珀色に変わっていった。

外に太陽がいるんだな。

鳥の鳴き声、虫の鳴き声、蛙の鳴き声、
そして近所の方々の気配

・・・・・
大変なことを乗り越えていこうという気力を頂いたような一晩でもありました。
このページのトップへ

希求

ずっと知り合っていても、
何一つ想いが通じないように感じられることもあるが、
ぱっと出遭えた方から「うまく行きますよ。がんばってください!」と
語りかけて頂くこともある。

こちらが近付くより先に、満面ニコニコの笑顔を湛えて、語りかけて頂くこともある。

理解して頂けている、熱く支えて頂けているんだ、と感じていたのに、
すっと離れていく方もいらっしゃるが、
わたしの失敗や未熟さを生々しく目にしているのに、
与えられるだけの好意や支援を、変わらず与えてくださる方もいらっしゃる。

思わずなぜ?と感じるくらい、
幾千の誠実と人徳の花弁を開いて微笑む蓮花のように。

遠いところから、メールやネットの波をくぐって、
あるいはふとしたすれ違いざまに、
わたしには観えないもの、聴こえないことが観え聴こえているかのように、
”バードサンクチュアリ(鳥の聖地)”のたち現れ方、姿について、
びっくりするほど正確で精妙な直観や智慧をいただくこともある。

悪い癖で、実際にあるかどうか分からない壁や障害を
先取りしてイメージして停滞してしまうとき・・・
そんなときに限って、伝えられるとは思っていなかった方から
「それは、みんなの願いだから」と
さりげなく声かけていただくこともある。

ふと指が触れたところから
若草が芽吹く -- 美しい花を咲かせる種が
潜んでいるかもしれない。
ふと微笑を交わしたところから
光がはじける -- 美しい白い鳥が
飛び立つかもしれない。

そうした声、たち現れ方、姿、
そして白く輝く大きな鳥の影、
澄んだ空に幾千羽と飛び立つ様々な鳥たち、
たおやかに枝を伸ばす樹々を優しく揺する風、
透き通った鮮烈な水の流れ、
愛くるしいしぐさの小鳥と少女たち 
蒼い草の中で髪なびかせる少年たち -- 
内側で響いているはずだったそれらが、
いつ、外にまで共振していたのか

ふと、思いがけない方が、
その胸の前で、キャッチしたポーズや、
いっしょに響きを感じている眼差しで、
目の前に立っていてくださることもある。

喜びの瞬間、
暗く長い手探りのトンネル、
そっとひとりになりたいとき、
回復・再生の時の流れ、
わたしを貫いていくその希求は
ずっとそこに、
揺ぎ無く、しかし何よりもしなやかに
一番芯のところに、しかし移り行くどの表面にも
ずっとそこに、在る。

エナガ

  (エナガ K氏撮影)
このページのトップへ

奇稲田姫 -5-

おかげさまで、本当に少しずつですが、稲田の貸し家に週末仮住まいをする準備が整ってきました。my bird sanctuary のための土地探しや智慧集めの拠点となる家です。ご報告してから、随分と日がたってしまい、お待たせしてすみません。

稲田家1


環境のことを考え(お金もないし^^;)、家具も物もあるものだけ利用してのやりくりですが、人間たちは合宿気分で楽しく宿泊できそうです(家族は既に、何度か泊まってくれています)。小露鈴とgaeaちゃんが無事に暮らせるように万全の対策をするまでは、彼らと共にいられないので、まだわたしは日帰りで行き来しています。何せ、田舎暮らしの際の最大の難関は、“小鳥が蛇に襲われないこと”ですからね。蛇も命ある尊い生きもの -- 嫌いではないし、何か食べなければ生きてはいけません。でも、田舎に住んだからといって、一番親しい、大切な大切な小鳥たちを犠牲にするわけにはいきません。

それでも、智慧を絞って対策を講じて -- ようやく来週には、小鳥たちを連れて稲田に泊まれそうです。ここにいるときは、美味しい空気、静かな環境、ゆったり優しく時が流れていきそうです。

稲田風景1


そして -----!!! これまでお世話になった方々から広がった幾つかのルートで、サンクチュアリの候補となりそうな土地を探します。ここのところ、この広がりの中から素晴らしい多くの方との出会いがまたありました。また、ずっと支えてくださっている方たちにも、感謝し尽くせないほどお世話になりました。耳を傾けてくださる方に話をするたび、サンクチュアリの形が観えたり、サンクチュアリのエネルギーが集まっていきます。(ありがとうございます!)

近々、この縁のご紹介とご支援で、「山を売りたい」という方とも、お会いできることになりました。
このページのトップへ

キャンパスにヤマシギあらわる! ~補足~

これまでにつくば市春日にある大学キャンパスで観察できた鳥は・・・

カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ハクチョウ(上空 -- オオハクチョウ/コハクチョウは未確認)、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、トビ、オオタカ、ツミ、ハイタカ、ノスリ(上空)、チョウゲンボウ、ウズラ、コジュケイ、キジ、バン、オオバン、キアシシギ(上空)、イソシギ(上空)、セグロカモメ(上空)、キジバト、カッコウ、ホトトギス、アマツバメ(上空)、カワセミ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、コルリ、ジョウビタキ、トラツグミ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、コヨシキリ、オオヨシキリ、センダイムシクイ、セッカ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ウソ、シメ、スズメ、ムクドリ、カケス、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス                    番外(野鳥ではない)ドバト
(『ULIS』 No.83 ULIS自然観察より)

この野鳥観察リストに、新たにヤマシギ追加!

このリストには、平成4年から観察してきた野鳥達が記録されている。振り返ると当時は、キャンパス周辺には奇跡のような自然の奥深さと豊かさが残されており、野鳥だけでなく植物も昆虫も動物達も多様性で満ち溢れていた。それが、キャンパスの池周辺の開発と池面のロープ張りの後、水鳥たち(カモ類)や水辺を頼りとする野鳥たち(サギ類やカワセミなど)が殆ど訪れなくなった。野鳥達は飛びながら、水面の煌めきを目にしたり、樹々や草原を目にして、飛来する。多くの鳥にとって、水は命綱だ。

キャンパス周辺の草原がマンションと駐車場に替わっていくにつれて、草原性の鳥達(ヒバリなど)も見かけなくなっていった。キャンパスの建造物が増えるにつれ、猛禽類たちもいなくなった。野鳥達の多様性は、ここ数年でめっきりと減っている。

思えば平成になって、つくばエクスプレス(TX)が開通することが本決まりになっていくにつれて、つくばは、自然を根こそぎ奪う(=全て更地化し、全ての駅周辺に駐車場とショッピングセンターとマンションが同じように並ぶ、近郊都市化する)大規模開発の波に飲まれつつある。その波と似たように、大学キャンパスでは、生き残りの攻防をかけて、経済主義や合理化を掲げて、土地利潤追求や競争原理を煽るような組織換えに伴う土地利用の計画が進んでいる。(本来、経済主義や合理主義、利己主義・人間中心主義を超えた、持続可能で人間性の向上へと向かう、オルタナティブな方向性や人間の精神性を生み出し、育む場が大学であった -- はずだが?)

今年からは、新たに年度ごとの記録をつけていこう。鳥たちの種類だけでなくおよその数も。それから木や草や、虫や、生き残っている動物たち(まだノウサギがいるのだ)のことも。記録化することが、何か役に立つときが来るかもしれない。

汚れた砂塵混じりの風が横殴りに吹き付けるのが、毎日のこととなった。

道路を作っても作っても、自動車やオートバイ・自転車が至る所で混雑し、大通りで事故の音をきくのが日常となった。

行きつけの美容院の気骨ある美容師さん(若い男性)は、「もう道路いらないッスよ。店のお客さんもそう言いますよ。道路に税金使わなくていいッス」と言っている。

行きつけの自然食品店のとても素敵なお姉さんは、「ある日突然、公園の大きな木が切られてしまった。もう、どうして??って--! 夏になると、沢山の蝉が木に登り、降りしきるように鳴いていたのに。もう蝉も生きられない」「たまたまその年の自治会長さんの『防犯上』の一言で、切られることになった。誰も反対しない。木はそれまで何十年も生きてきたのに」。わたしたちは、「防犯上」というなら、低い枝を払うなり、灯りをつけるなり、他のやり方も考えられたのでは? 何十年も生きてきた大樹、夏には子供達に日陰を作っていた公園の大きな木が、そんなに簡単に切られてしまうなんて、”痛い””どうしてなんだろう”と話し合った。--「何ができるんでしょう?」とそのお姉さんに透き通る声で尋ねられた -- 答えられない自分自身を、その場でボカスカ殴りたいと思った。自信を持って何か答えられない自分が心底情けない。その自分こそ、もっともっと何かできたはず、できるはずなのに。少なくとも、もっともっと日々感じ、神経めぐらせて考え、真の愛からできることがあったはずだ。

キャンパスの木が切られることについて -- 学生たちは「木を切るなんて馬鹿だ」と言っている。(「暗がりが嫌だ」「虫が嫌だ」という声もあるが、一方で木が切られて泣く学生もいる)。

ヤマシギは、何処かで生きていこうとしている。

ウソ

   (写真はウソ。K氏撮影)
このページのトップへ

キャンパスにヤマシギあらわる!

日曜日の大学キャンパスは、人と自転車の通りが少ないので野鳥達の楽園! たまっている仕事を片付けに、キャンパスの奥に残っている自然林の脇の道に入りかかると、

見慣れぬ鳥が草叢に頭を突っ込みごそごそやっている。

はっと立ち止まると、くるっと振り向き、バサバサッと羽ばたいて草原の方に降りた。

誰?!

丸っこいからだ。赤っぽい赤茶色の胸。特徴のある細長い嘴と顔。まんまるの大きな目・・・・・

ウソ--。

ヤマシギだ。

こんなところに、君、来たの?

思いがけないお客様にこころ躍らせて、夜になって野鳥図鑑で確認した。

ヤマシギは、他のシギと異なり、主に森や林の中で暮らしている。用心深く、夜行性でなかなか見つけにくいという。敵がいなければ、両足を交互に動かしてゆっくり歩く。土の中のミミズなどを食べるという。きっと住処である山地に食べ物がなくなって、ここに訪れたのだろう。

地域によっては希少種となっているのに、未だに「狩猟鳥」の指定からはずされていない(つまり、猟期に撃たれている)。人間にとって大切な(もとは身近だった)生きものの仲間達を失おうとするのに歯止めがないなんて時代錯誤だ。

ここに来てくれるなんて、ありがとう。いい子だね。ここでは撃たれない(と思う)けど、道中気をつけてお行き!

こんなに愛嬌のある珍しく大切な鳥を、わたしたちはもう失ってはならない。
このページのトップへ

Search

Information

sumiko

Calendar

02月 « 2008年03月 » 04月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

Recent Entries

Recent Comments

Recent Trackbacks

Archives

Categories

Links