hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

木を植えよう ~7~

工事のことやら排水やらその他が大変で、ちょっと〝鳥たちのための森〟創りの楽しさを取りもどさないと淋しくなってしまいそうで ・・・ ここは一発、元気になろうと、工事とは関係ないところに -- やっぱり、というか、それでも、というか、ここはまず、「木を植える」ことにした。

ツリバナ0

インターネットで見つけて、どうしても気になって仕方がなかったツリバナ。ニシキギ科の樹木で、秋になると紅葉と共に、可愛い赤い実をぶら下げ、その実を目当てに野鳥たちが集ってくる。実には紅色の仮種皮があって、鳥たちが食べるのはこちらで(木の方は、種はどこかに落としてもらおうという戦略だ)、いろいろ調べると「あまり栄養はない」とのことで、鳥さんの健康を考えるとちょっと迷いはあるが、それでも鳥からすれば大好きな実のようだ。しかも、鳥の中でもヒタキ科の鳥さんが、この実を好きらしい。

ともかく、ずっと気になっていて、迷っていた。そして、こんな蒸し暑くなってしまい、植木を搬送してもらうのもその植付けも、適していない時期となってしまった。だが、他の(わたしにとってはさして魅力のない)樹々が飛ぶように売れる中、ツリバナさんはずっと売れ残っていて、「もう、やっぱりこの地に来るのを待っているのでしょう」と思うしかない、と思えてきて、お店の方と相談して、梅雨のタイミング(少しは気温が低い、水遣りの心配がない)に届けていただくことにした。

朝からソワソワと待って、落ち着かなくて--。

-- で、びっくりした。図鑑によって違うけれど、ツリバナは、高さ2~5M(成木として)。この木は2.0Mとあったんだけど・・・。これまで、ガーデンセンターなんかで、大きなカートに載せたり、かついだり、時には愛車Toraちゃんにようやく乗るくらいの高さの木を運んでいたから、2.0Mのツリバナも「何ということはない」と思っていた。逆に言うと、ガーデンセンターでは、それ以上の高さ・重さで「連れて帰るのは無理」と諦めた植木もあったからね。自分が運べる植木のレベルも判断できているつもりだったし、さらにこれまで、植付けや土壌改良のため大袋の腐葉土・赤玉土・土壌改良用の土を何段にも重ねて運び、以前はからきしだった筋力も、結構自信がついてきていたから ・・・ 

だから、「何ていうことはない」と思っていたけれど、配送業者の男性(普段、うちを担当している方は女性)が届けてくれたツリバナの植木は、これまで頼んできたもののように〝箱入り〟ではなく、木のまま、丁寧にカバーがかけてあって・・・・ 7階の廊下にど~んと置いてくれたのだけれど、、、、

「ん???」(部屋の方に、引っ張れないし〔重い、というか、持ち上がらない〕、玄関前に来ない〔背が高すぎて廊下の屋根に引っかかる〕)

「箱」に入ってきて、そのまますぐToraちゃんに積んで、my bird sanctuary 第一号地に向かうつもりだったんだけど・・・・  「あ、どうしよう」(体力的に手強い)。

そうなんだ、樹高2.0Mと書いてあって選んだんだけれど、根っこのところにしっかりとした根巻き(=移植・植付けのために木の根を土ごと麻布などで巻くこと)が施され、その部分が大きな塊となっていいる。これは、植木としては根がしっかりしているので、安心だし、植木屋さんが良心的に木の事をちゃんと考えてくれている証し。ただ、現実的に、これによって背丈が〝手におえる〟より高くなっている・・・! しかも、〝手におえる〟より(かなり)重い -- な、何と、伝票を見ると、「80kg」と書いてあるよ! 80kgって、わたしの体重(=42~43kg)の、ほぼ倍じゃない! 一人で、一人で、運べるんだろうか、運べるんだろうか ??? しかも、ツリバナにとっては気の毒な長旅で、本当にできるだけ早く、楽にしてあげなければ! しかもしかも、「箱」入りでなく剥き出しに近いから、繊細に繊細に扱わなければ! 失敗は赦されない -- あ、ちょっと眩暈がする ・・・ でも、どうしてもやり遂げねばならない!!! 

-- 思い出しても息切れしますが、愛車Toraちゃんに乗せるまでは、人生トップクラスの?(肉体的な)試練でした?! 〝持ち上げても〟〝持ち上げて、歩く〟までには至らず、やっぱり廊下を気をつけながら〝引きずる〟こととなり、ツリバナの命や痛みを感じて話し掛け、気遣ってはいたのですが、最終的には「とにかくやり遂げるんだ」ということだけに集中せざるを得ないくらい、重さと大きさで心臓バクバク、顔が真っ赤、くらくらした。そして、トランクを開けて積み上げるとき(何とか、何とか入る大きさだ)、5回くらいトライしてもどうしても上げられず、それでも全身集中やり遂げたとき「これまで、『全力でがんばる』とか『力を出し切る』とか安易に言っていたけれど、本当はどんなことか分かっていなかったんだ」と思って、からだ中の力が一瞬なくなったのを感じた。そして、ツリバナの無事を祈って、すぐに運転開始。ぜいぜい言いながら、おなかまで痛くなってきて--。(手足、今でもかつてない筋肉痛)。

と、ちょっと、「度々は出来ない」体験となりましたが、無事に現地到着。あとは、無事の植付けに集中するのみ--。

ツリバナ1

人生最大の(?)試練を乗り越え、長旅の疲れを抱えているツリバナを想うと、気持ちは焦りそうになるが、まずは落ち着いて--。今日も、物置小屋の建設工事が入っていて、その様子を感じ取りつつ、植えようと想っている候補地辺りを最終チェック。うん、やっぱり、この木は見た目も美しく、とっても繊細で優しい、可愛い雰囲気なので、家のすぐ近くにいてほしい。更に、野鳥さんが実をついばむのが近くで眺められれば最高。工事その他で、わたしのいない間に被害に遭う心配もないから、(金柑の苗や椿の苗などはあるが、今は生垣になってくれる木たちが少なくて、隣の土地の荒涼とした竹林が透けて見える)ちょっと淋しい東側にいてもらうことにしよう。日当たり適切、風通しよし、西日の暑さ無し -- OK!

ツリバナ2

立派な根巻きにあわせた、大きな穴を掘る。元の土は、粘土質がきつく、どろんとしていて、質がよくない。そのため、その分も大きく掘り、腐葉土・赤玉土・パーライト(土壌改良用の土)を投入。

ツリバナ3

-- さあ、がんじがらめ(?)の包装を解いてあげるからね・・・

ツリバナ4

根巻きをしたまま、植え付ける(最初の頃は、それを知らないで、失敗しかけた)。

ツリバナ5

株や枝にとって、いい位置、安定する位置、落ち着く位置を感じながら--

ツリバナ6

腐葉土・赤玉土・パーライトと元の土を混ぜたものを少しずつ根巻きの周辺に足していく。「根高」(根巻きが少し盛り上がる程度。根巻き全部を埋め込むと、「深植え」となってしまい、根の呼吸や下方への成長を妨げてしまう)に植える。

根の周辺を少し踏み固めて、ドーナツ型のくぼみを作る。そこに水を注ぐ。木を軽く転がすように、まわすように揺すって、根と周囲のどろどろ状態の土とを馴染ませて、根の活着を促す(水決め)。

ツリバナ7

水決めして安定したのを確かめて--。さあ、縛られて可哀想だった枝も、みんな解くからね~。

ツリバナ8

絡まった枝を直して、ぐったりしていた葉っぱの一部を落として、しばらくたつと、ツリバナは遠くからそよいでくる涼しい風に、さらさらと揺れるようになった。

ツワブキ

ツリバナの近く、アオキの木の根元に、小さなツワブキの苗も植えた。

*****

小さな苗木を、沢山育てて、少しずつ森を創り、鳥さんたちに頼りにしてもらう場所としていく。それが第一義だが、何年も何年もかけてみようとしている夢より先に、きっと今年も、少なくとも来年は、鳥さんたちがツリバナの赤い実を食べに寄ってくれるよ。そして、この場所がバードサンクチュアリ(鳥たちの聖地)なんだってことを分かって、きっと覚えてくれるよ。

あなたも、立ち寄ってくださるときには、数多くの樹木の中でも、格段に繊細でナチュラルなツリバナに、是非挨拶していってください!






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草たちの命 ~1~

イワシャジン他

中央の緑がサラシナショウマ、その左に固まっているのがイワシャジン、イワシャジン(白花)、カリガネソウ、センジュガンピ、ヤブラン・・・

-- 安全な場所に、少しずつ、日本に古くから息づいている野草を植えている。繊細で儚い花をつける草、昔は薬草として大切にされていた草、そして何より皆がもう一度〝その声に耳を傾け〟〝心を寄せ〟ないと消え入ってしまいそうな草、だから my bird sanctuary では守っていってあげたい、皆にその美や善をこころに留めてもらえたら、と感じられる草 ・・・ 

山野草に関しては、子供時代から好きだったけれど、植物採集・押し花はすぐイヤになって図鑑で名前のリストを作るのもすぐ投げ出して、ただ辺りを歩いたりしゃがんだりしてボーっと眺めるだけだったから、まだまだ勉強不足だ。けれども、野草の命も守りたいね(何もかもが「雑草」扱いで除草剤を撒かれ「綺麗に整理」されるのではなく、何か守りたいね)と感じるようになってから、園芸種でない野生の〝キキョウ〟が、すでに絶滅危惧種となっているのを、わたしは初めて知った。

また、冬になると、例えばリュウノヒゲの宝石のような瑠璃色の実は、小鳥たちの貴重な食料にもなってくれる(そして、小鳥たちはその実を消化して、種を落とし、草たちの次の世代を育ててくれる)。

アケボノソウ他

自生していたフタリシズカとヤブランの近く、ここにはプラスチック・ゴミが分解しないで散乱していたのだけれど、少しずつ片付け、土に混じった細かい石油系やガラスのゴミのかけらまで拾いつつ、アケボノソウ、ヤマルリソウ、そしてもともとは日向に放置してあってすっかり葉焼けしたオモトを植えた。

本当は〝花壇みたいに〟寄せ植えせず、もともとそうであったように林や林縁に自然に自生している形に植えたいのだけれど、まだ初心者のわたしは草たちの声が十分に聴けず、そうすると多くが「消え入って」いきそうなので、様子を見るためコーナーを設けている。(それに何より、雑草だと勘違いされて引っこ抜かれたり踏みつけられたりしないためには、今のところはこの方が安全だ)。

日本に古くからあった、こうした草たちの美しさに多くの人が気付いてくださり、また薬草としての恵みも分かるようになれば(←これはまだまだ、勉強と研究が必要だけれど、西洋のハーヴばかりが流行るのも、何かおかしいような気がする)、野草への愛が甦り、彼らの声が聴こえるようになれば、わたしたちは豊かなものを得られるような気がする。そして、野草たちも絶滅せずに済む。でも、わたしは美のプロではないので、気にも留めず踏みつけられている野草の生来の美しさを引き立てるような植え方・育て方・組み合わせができるようになるまでは、相当頑張らなければならない。

オトコエシ他

アキグミの苗木の手前に、オミナエシ、オトコエシ、ノコンギク、アヤメ。

-- とりあえず〝秋の七草〟は揃えたいね(もともと、ずっと前に「フジバカマ」の数が激減していると耳にして、フジバカマを育てていたので)、とオミナエシを迎えたら、オトコエシも「対」として欲しくなってしまって、どんどんと夢が広がってしまう。(実はね、薬草として「ツルニンジン(別名ジイソブ=爺さんのソバカスの意)」を手に入れたら、これも「対」となる「バアソブ」の存在を知って、その小さな花の可憐さに、どうしても欲しくなってしまったんだよ)

ルリトラノオ他

そのオミナエシたちの近くに、ルリトラノオ、ノコンギク、タムラソウ ・・・ (背景の竹薮の縁には、自生のドクダミたちが、純白の花をつけているね)

この辺りは、草原や野原を好む草たちにとって、土壌としてはかなりじめじめしすぎてはいるんだけれど、〝昔懐かしい日本の野草〟のコーナーとして、いずれ情緒をたっぷり感じられるような、美しいエネルギーの場所にしていきたいと願う。

マツカゼソウ

ナワシログミの左の若緑の草は、マツカゼソウ。秋になると、小さいけれどとても上品な白い花を付けて、風に緑の葉を揺すらせてくれる、素敵な野草。ミカン科で唯一の草で、香も良いんだよ。

どうか、それぞれの趣のある草たちが、ここに少しずつ集まって、元から生息してきた草たちと繋がりあって、美しい楽曲を奏でてくれますように--!

野鳥たち・虫たち・樹々たちとの関係、人にとっての美しさ・恵み、草たちの好む環境、そのハーモニー ・・・・ 草たちが教えてくれることには、興味が尽きない。

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