hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

木を植えよう ~15~

楡の苗木の後、ご報告が遅れていますが、植樹作業進めています。

課題は -- 植樹に適した場所、植えやすい場所はすでに植えてしまっているので、残りは一本ずつ、とても時間がかかること。

でもそれは -- 考えてみれば、カチンカチンの堅い土、ゴミの埋まった土、鬱蒼と竹の根のからまる場所が、少しずつでも豊かな森に変わりつつある -- ということです。

きっと古くは豊かな森、次いで鎮守の森、里山の広葉樹林へと形を変えて来たかもしれない土地。いかに自然を愛していても、それを豊かな生態系に戻したいとして手を加えるとして、人間の智慧には限りがあり(ましてやわたしの体力・知力 ・・・)、どうすれば良いのかの答えには辿り着けないかもしれないけれど、今この一瞬一瞬、生き物たちの声に耳を澄まし、土や水や風や動植物、土地のこころを聞き取りながら進めるしかありません。

竹の根1

竹の根2

こことご縁があって以来、変わらず揺らがず、お忙しい中、少しの時間をかき集めて大変な仕事を手伝いにいらして下さるK先生が土地の下の段まで侵入しつつある孟宗竹を片づけてくださいました。sanctuary は山の斜面に段々となっている土地なのですが、上の土地は一部(竹よりももとからあった大樹を救う日当たりをつくる)を除き、竹林で良しとして、下段は生き物の住みやすい豊かな植生にしようと、少しずつですが、リョウブ、カンボクなどの苗木を植えています。K先生のとてつもなく力強い作業のおかげで、そこがかなりスッキリしたので、隣地との境目、生き物たちの逃げ込めるような常緑樹に育ってもらいたいと、ヒイラギの苗木を植えたいと考えています。

・・・・・ と、植樹のための穴掘りを始めたのですが、竹の根が何重にも絡みついていて予想以上にカチンコチン! ちょっとスコップを入れると、太い根に当たり、土中でのこぎりで根を切って、また掘って ・・・・ と際限なく時間がかかりそうです。

一度にはとてもできなくて ・・・・・ でも、絶対あきらめない! 絶対に、ここをヒイラギの茂る場所にする!! この冬中に何とかしてしまいたいです。

竹林ゴミ

鬱蒼と竹の茂る場所だと思っていたのに、掘っていくとここでもかなりのゴミが出てきます。

大きなビニールシートらしきものが長年土に埋まっていた感じのもの? ビニールひも? 家電らしきもののコード、瓶のプルタブ、地下足袋の底(ってなんで?!)、ガラス破片 -- 地中に解けない化石燃料からできた製品や金属は、ずっとそこで分解されずにいて、その上に植物が根を張ろうとして頑張って -- 本来は、手入れしてこそ美しい里山の森で、人間のごみの吹き溜まりではないので、絶対に自然が循環する姿に戻します。

森づくりとは異なりますが --

ハナミズキの苗木
 (H先生が送ってくださったハナミズキの苗木)

ブルーベリー
 (鳥たちとの交流の場所にあるブルーベリー畑)

アプローチから門に近いあたりに、ハナミズキの苗木を植え、家の北側の瓦が大量に埋まっている場所は、少しずつ掘り起こしてブルーベリー(K様からいただいた苗木や畑地に植えたものの土地転用を考えての移植)をまとめて植えています。どの植樹も、3日以上掘るだけで時間がかかってしまいましたが、続々変わっていっています。土が今一つな分、植樹の穴は大きくして、水はけに注意して、土の中のミミズや微生物が生き生きとしてきそうな配合で、土を入れ替えます。元の土は、ゴミを取り除き、大きな石は花壇用に、泥は乾かして、‘死んだ感じの土’はEMBCや腐葉土や竹炭やふかふかの土と混ぜて、生き返ってくれるように ・・・・・。


ブログでは報告しませんでしたが、1月末あたりから、sanctuary の土地の奥(山の上にある神社と西側にある公園の通路あたり、その上は神社の土地)に深夜の暴走ライダーズが出現し、深夜に爆音をふかせるようになってしまいました。初めてそれが起きた翌夕、タヌキの黒ちゃんが(ひかれていなければいいなと祈るような気持ちでしたが)異様な怯えようで現れました。(数日、心的外傷?を受けた感じでしたが、今は落ち着きました -- が、前ほど近づいてくれなくなりました。)

家族が、土地の奥まで上がって調べてくれたのですが、「公園は、桜の名所だから桜の木さえあればいいという感じで、あとの木は高い樹でもみんな切ってしまった」と報告してくれました(実は ・・・ わたしはショックを受けそうで怖くて、まだ見に行けていません)。

ただ ・・・・・ (怖いことがあれば対策はともかく)近隣でそういうことが起こったとしても、そうであるならなおさら、ここを良い森にして守ってゆくこと -- ますます大切に感じます。時間はかかるけれど、できるだけここにも背の高い樹が育つようにして、多様な木と木、木と草たち、木と動物たち、木と昆虫たち、そして水との関係を紡いでゆきましょう。

そして -- ここだけが sanctuary であれば良いというわけではない(命の繋がりはここだけでは十全ではないのだし) -- 世界各地に育つ森、sanctuary と繋がり、緑を育てる心たちと響き合って、流れを大きくしてゆきましょう。







 

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自然に寄り添って -4-

如月の初めに、気功の先輩A様のお宅に、蕎麦打ち修行二回目のためお伺いしました。

今回は二回目 -- 復習を兼ねて、独り立ちできるか、師匠に確認していただきつつの作業です。

お蕎麦は、前回と異なり、蕎麦粉多め、小麦と水少な目で、そうするとはじめはかなりボソボソの状態なので、練って伸ばして切る、の作業も結構大変でした。

それでも、蕎麦粉たっぷりのお蕎麦は、何とも香りが高く、噛みしめるほどに蕎麦の風合いが強く出て、最高です。

お漬物1

お蕎麦の写真は撮り忘れましたが、上の写真はA様のお母さま特製のお漬物です。お漬物博士と呼んでもいいくらい、お漬物のレパートリーが広く、どれも季節の野菜を生かして、その美味しさを十全に引き出されて頬っぺたが落ちます。市販の添加物の入ったお漬物や、外食で出てくるものに全く魅力を感じなくなりました。柚子を生かして、手前が大根のお漬物二種、奥が白菜のお漬物です。

このうち、手前左(柚子の隣)のお漬物ですが、柚子を大根で巻いて干したものの酢漬けです。大根を輪切りで細く切って、干して、そこに柚子を巻いて、ひとつひとつに糸を通して更に干します。すると、昆布巻きのように帯を閉めなくても、綺麗な巻物になります。それをお母さま絶妙の配合の甘酢に浸してあり … 頂くと、とても上品な味と歯ざわりで、箸が止まらなくなります(笑)。

冬のひと頃は、この糸に通した大根の巻物が、庭の木の枝に沢山の首飾りのように干してあったということで、お客様が皆、びっくりされたそうです。どのような感じが、家族にも見せてあげたら?と言われ、その首飾りをいただいて帰ってきました。

お漬物2

sanctuary の木々には今、鳥さんたちが一杯止まっていますので、玄関先の鉢植えのボダイジュの枝につるしました。勝手なイメージですが、卑弥呼のネックレス(?)みたいですね。



蕎麦打ち

そうして先の日曜日、家族がおりましたので、忘れないうちに復習と思って、今度は sanctuary で自力でお蕎麦を打ってみました。お蕎麦を伸ばすため、ちょっと大き目の麺棒は手に入れたけれど、大きいまな板は買わないままなので、テーブルに新聞紙をひいて伸ばして、気をつけて切って ・・・・・ 麺が短くなってしまったり、ぶつぶつ途切れたりで、そんなに綺麗にはできなかったけれど、(素材はいいので)とっても美味しくいただけました。あとは、感覚を磨いてゆけば、いずれ皆様にご馳走できるまでに成長できそうです。

ちなみに、麺つゆも手作りで、‘かえし’と‘だし’を作って、合わせます。外のお蕎麦屋さんではそこまで拘らないですが、ベジタリアンなので、かつおだしを使わないで、美味しい麺つゆを作るのには、一工夫が必要でした。通常は、精進の場合、昆布と干し椎茸と言いますが、それでおだしを仕上げたところ今一つだったので、ここ何回か、だしの隠し味(←隠してないけど 笑)に自然農のお大根から作った切り干し大根を使います。これも、試行錯誤でここまで来た感じで、今回は家族もうなづく味になりましたよ。


悦子さん花
 (お花の師範資格をお持ちのA様が
 玄関先に設えられた新年のお花)


今日は一日雨降りだったので、手に入ったばかりの Jane Godall 博士の最近の著書『ジェーン・グドールの健やかな食卓』(2011 日経BP社)を読みました。Godall 博士と言えば、このブログの本体HPでも紹介している、チンパンジーの行動研究で著名な国際的霊長類研究者です。ゴンベの森で個々のチンパンジーを識別しての観察の中で生まれた、彼らと心を通わすコンタクトは、異種の生きものと人とのコミュニケーションの記録の中でも、秀逸で、胸の奥深くずっと琴線に響いている何かをもっています。その彼女は、チンパンジーの暮らす森がなくなってしまうことや、世界各地でチンパンジーをはじめとする野生の生きものが人によってひどい扱いを受けていることから、環境保護活動家となりました。さらに、地球の未来について調べ考えを進めれば進めるほど、そこにある危機の大きさを知ることとなり、悩み苦しんだ末に、子どもたち、若者たち、そして世界各地で未来のために奮闘している人々の中にこそ、「希望」の種が見出せるとして、環境教育に力を注ぐようになりました。

そんな彼女の軌跡は -- 特に、彼女が抱えたのと同種の問題で、絶望したり世捨てをしたり鬱になりそうになったりと、頽れ倒れそうになるたびに -- (それより格段に駄目な)わたしに大きな気付きや促しを与えてくれ、ここまでの活動の原動力ともなってくれ、今でもわが身も律させてくれているのですが ・・・・・。

今度の本(もとは2005年出版ですから ・・・ 日本の震災前ですね)は、「なぜ、『食卓』の本なのだろう?」と不思議でした(原題は、'Harvest for Hope: A Guide to Mindful Eating' で、『希望に向かう収穫: 気づきと共にある食事のためのガイド』とでも言えますでしょうか)。読み進んでみても、「あの」彼女が、なぜ今、「食」の本を出すのだろうか? ・・・ と探りながらでした。

でも、グローバリズムの中で、「食」を統括していく巨大アグリビジネスによって今、森林も海洋も、動物たちも、そして人の健康も大変なことになっている、その農薬汚染、遺伝子組み換え、水資源の汚染と枯渇、世界各地の飢餓、伝統的な農業・漁業を営む人たちの窮地、動物工場、海洋の乱獲、etc. ここ30年ほどでその影響は、危機的なほどとなっている -- その反面、わたしたちが日常の食卓で誰しも口にする「食」に関して、多くの人は消費文化に流されてその出自から遠ざかってしまっている -- わたしたちは自然に寄り添い、恵みに感謝し、持続的にその恵みをいただけるようにするという感覚から遠ざかり、口にするものの素性や、それがどこからどうやって来たかを知らないでいる -- が、実は、健康から言っても、地球環境から言っても、状況は今や破滅に向かいつつある -- そのことを取り上げたものでした。

さすが、というか、やはり、というか、決して輝きを失わない目と大きなハートで、この地球に生きる「希望」を見据え、そのために今できることをやり通す彼女が、この何年かの暗い時代に、行き着いたテーマでした。

ここのところの社会の意識の趨勢に、うっすらと/決定的に?黒い雲がじわじわ、じわじわ、胸に淀みを作っていたのか、読んでいて、ボロボロ、ボロボロ、涙がこぼれ、すっかり浄化されました。基本に、本来の姿勢に、戻るための浄化でした。

Godall 博士のことを、わたしは強く憧れ、尊敬してやみません。チンパンジーの行動の研究者としても、‘今、何が大切か’に気づいた途端、研究をなげうってでも活動家となった潔さや素直さの点でも、また、強いだけではなく、多くの苦悩や絶望に実は打ちひしがれたであろう感受性の持ち主で、それでも不屈の精神をもっていることも ・・・ わたしの中の、数少ないヒロインかもしれません。そして、彼女の素晴らしいところは、真っ暗な闇にも、まっさらなこころで素直に謙虚に立ち向かえ、基本的にどんな人をも誠実に暖かく受け止め(この辺が、わたしには全くできないので、コンプレックスの塊になりますが、、、)、何ができるか、どう行動すればよいかを考え抜いて、「わたしたち一人一人ができること」をはっきりと見出して伝えてくれることです。世界の悲惨な状況を暴くことは、多くの方が行っていますが、それを聴いた人が、悲観したり無力感を感じたり、見ないふりをしたくなったり、、、ということも多いような気がします。「じゃあどうすればいいのか」「何かできることはあるのか」は、一人一人が気付き、考えなければならないことですが、指針があれば、自分の中の悲しみや怒りや虚しさのエネルギーをどんどん希望のエネルギーに転化していけますよね。


「食」は、わたしたち誰もが、日々続けている命の必須の営みで、しかも頂いた食べ物がわたしたちのからだを創っています。30~50年前には、地球規模で今よりはずっと、地球にも自然にもわたしたちのからだにも健康的な食卓がありました。‘昔に戻る’のではなく(資源から言って、たとえ戻りたくても戻れないです)、今の一食ごとに気づきや配慮をもって選択をしていくことは可能です。

そんなことを読みながら ・・・ Godall 博士の提案される「健やかな食卓」かというと、sanctuary での暮らしは、合格点(というか、「結構がんばってますね賞」?)に近いものでした。それもこれも、ひとえに健やかな食の先輩方の教えに恵まれているからだと想います。何より、わたしの先輩方は、難しい話も時にはしますが、「普通にリーズナブルだけど、飛び切り美味しく、気持ちよい食卓」を追求した結果として伝えてくれているので、希望も将来性もぐんと高い気がします。本当に、感謝感謝、いつもありがとうございます! しっかり受け継ぎます。どうぞ皆様、召し上がりにいらして下さい!!










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自然に寄り添って -3-

だいぶ前 -- 先月末の土曜日のことですが、いつもお世話になっている、北茨城のS様ご夫妻が bird sanctuary にいらして下さいました。

幾度かこのブログにも登場しています。山里にご自身の手で家を建てられ、自給自足に近い生活を営まれ、、‘ごみを出さない’‘電化製品も置かない’‘すべて土に還る’‘始末の良い暮らし’をされているご家族です。ご縁を結んでいただいてから、生活の師匠としてたくさんのことを教えていただき、またこの土地や家のことで申し訳ないほど手を差し伸べていただいています。

旦那さまの方は、自然農で滋味あふれる見事なお野菜を育てられている他、木の美しさ・力強さを生かした家具や木工製品を作られ、奥さまの方は、自家製のお野菜や小麦で健やかなお料理を作られ、お料理教室や和菓子教室で教えられたり、以前は月に一度だけ評判を聞きつけた知人の方々のために、自宅で取れるお野菜を無駄なく生かした、からだに良いお食事の自宅レストランを開催されていました。環境問題に関して、近郊の方々の勉強会でお話をされたことも幾度かあるようです。環境問題の標語、「Think globally, act locally」 -- そのままに、地球で起きている環境の変動を知性的に捉えつつ(昔、南西諸島に農業指導に行っていらしたので -- 英語力・国際感覚、半端ないです)、いつも手足をこまめに動かして、地に足をつけて暮らしを築かれ、わたしだけでなく、ご縁のあった方々に手を差し伸べていらっしゃいます。

… と、本当は、師匠といっても、野菜づくり、家の修繕だけでも、追いつけるどころか、ついてゆくだけでもわたしには何年もかかりそうなのですが … とてもとても尊敬しています。お世話になるばかりなので、ご縁をいただけたのは、神様がほほ笑んでくださっているとしか思えませんが ・・・・・

今回は、家の中の使い勝手が悪く、また収納に困っている部分に棚を取り付けていただくためにいらしてくださいました。


押入れの棚

台所の棚

上は、押し入れに棚を作っていただいて、本棚として活用できるようになったところです。どの部屋にも、奥行きが広すぎて、収納が大変な押入れがあります。真ん中の部屋は、おうちの中心で、お客様にも手に取っていただきたい本や雑誌、一緒にyogaを練習してくださる方々と使うyogaの備品などがしまってありました。

本当は、この家とご縁を結んだ当初から、お洒落な/便利生活のリフォームなんていらないけれど、この押入れをなくして、ここに北側の庭の小鳥たちを見守り、対話できるように、大きな窓だけはほしかったのです。床は何とか do it ourself でする!でも、壁に窓を作る作業は専門の大工さんを探さなければ ・・・・ と考えて5年以上、良い大工さんが見つかっていません。見つかるまでの間も、今のままではとても不便で ・・・

S様(旦那さま)には、これまで特上の山桜のテーブルと、研究のための本・資料を収納する木の風味を生かした本棚を作っていただいています。それだけの腕前をお持ちの方に、仮の棚設置をお願いするのは申し訳ない!と恐縮していたら、逆に、仮の本棚でも、押し入れの仕組みを生かして、しかも取り外したら木の板を他の場所で生かせるように、工夫した棚を作ってきてくださり、さっさと取り付けてくださいました。


下の写真は、台所の食料品を置く棚です。ここに引っ越したばかりの時、S様(奥さま)にシンプルで堅実な暮らし方をいろいろアドヴァイスいただきました。その時言われたのは、「○(わたし)さんは、本と食料品は半端ではない量持っているけれど、あとはほとんど何もないわね」 -- これからの生活はぐんと変わるから、必要な本はすっきり収納して、食料品はどこに何があるかすぐ分かるようにして余分な買い置きをやめれば、暮らしが回転していく、ということでした。

言い訳ですが、本は商売道具で、退職時から(そして3.11後に見聞きし感じた空気感から)、研究領域も引き受ける授業や発表も、研究や思索の上での立場・世界観も、劇的な展開をしました。その移行期の間、何が不要で何が必要か、いえ、どの本が鈍くくすんで沈んでゆき、どの本がキラキラと輝き始めるのか、本当に最近まで、見極めが付きませんでした。食料品の方は、食べる量は多いはずないけれど、自然や環境に配慮した‘小鳥が好むような食べ物(ナッツとかシードとかドライフルーツなど)’が好きで、またベジタリアンでおいしいお客様料理を作るための食材は、大人買いして気をつけて保存したほうが断然安く、スーパーでは全く手に入らないので、大量の買い置きがありました。そして、エネルギーに惹かれて、世界各地のものを買い求めてしまったお塩(岩塩・海塩)のコレクションなどもありました(今も、あります。「○(わたしの名)さん、一生分のお塩もっているわね!」と言われちゃいました)。その食料品を、S様のアドヴァイスで、もとからあった和机の上に大きな昔のお茶箱を乗せて、そこに収納しました。ですが、いつの間にか、お茶箱の深さでは、奥のものが見えなくて取り出しにくくて、手前に手前に、色々並べるようになってしまい、台所が狭くなり始めていました(汗)。

新しい棚に、中瓶に保存した穀類・お豆・スパイスなどが、手前と奥の二列に並べられて、更に保存容器や小さな秤、小さなお漬物容器、缶詰などが、どんどん入ってゆきました。そして、台所はこれまでにないほど、広々としました! これなら、台所でお客様と楽しくワイワイお喋りしながら、一緒にお料理も作れます。S様をお呼びして、ずっと以前から待望していたお豆腐作りの講習会などをすることもできます。S様の、安心の大豆から作る、手作りの出来立てお豆腐は滋味に溢れる美味しさです。残ったおからでも美味しいおかず、豆から作ればゴミも出ません -- と、早々に企画しますので、ご希望の方はご連絡くださいね!

佐々木さん料理

お料理、特に和食では全く太刀打ちできないので、その日お昼にわたしはパスタとシチューを作ったのですが、お土産に美味しいものもいただきました。左から、昆布巻き、人参と干し椎茸のお煮しめ、利休饅頭、カステラ、昆布巻きと里芋と厚揚げとコーフーと車麩のお煮しめ。お饅頭やカステラも含め、全て素材の一つ一つが自家製か確かな素性の、お手製です。

一つ一つに丁寧に時間をかけられ、健やかなものに気持ちを注がれた生活の仕方を、断片だけでも見せていただき、また和やかにお話をしながら、静かな奥深い姿勢に触れさせていただくと -- もっともっと命を大切に暮らすためにできることがあるなあ、と、こころの灯がともります。



光の春2015


三日ほど前から、正式に‘春のスイッチ’が入りました。

朝、外に出ると、太陽の光は春色を帯び、凍ったり霜が降りたりしている大地の上で妖精たちがダンスを踊っています。

氷や霜の下の土には、霜枯れに負けずに緑の葉をこぼそうとする草たちが強い生命力をのぞかせています。そして、葉を落とした木々たちは、どの枝にも新芽をつけていて、その新芽の感じが、三日前から、何ともむず痒い、生れ出ようとする何かを包み込む感じになってきました。

朝のうち、妖精たちは春を進めるあれこれの魔法や仕掛けをしていて --。それが、急に太陽が雲に覆われると、すっと消散して、あたりは知らんぷりで冬の装いを続けるのです。そのうち、確かに、逃れようもなく、吹き消されることもなく、春の光を迎えたら、一目散に逃げてゆく、この魔法もあの仕掛けも、この光もあの光も、みんな笑って手をつないでいることでしょう。


今はまだ -- ひかりの春。







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自然に寄り添って -2-

「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」 -- 寒さも少し緩んできたように感じます。

でも、ヨガ練習をしていると、冬の間の冷えや、寒くて体を固めていたことの影響が出ていらっしゃる方を見かけます。冷えからからだを労わることは、まだまだ必要なようです。

冬の寒さ、冷え、皆様はどのように感じられていらっしゃいますか。

東京・神奈川より確実に6・7℃は低い、sanctuary での冬の暮らしに、わたしはここ三年目で随分と馴染めてきたように感じます。

部屋の中で息が白く、食品保存に冷蔵庫いらない! 状況なので、正直、「真ん中のお部屋に薪ストーブが欲しいなあ」と思っても工事のめどが立たず、電気やガス使用量が跳ね上がるのは控えたく、この家に元からあった石油ストーブは匂いも使い勝手も苦手で「妥協だけれど、最新式のファンヒーターなら温かいかなあ」と迷います。が、エコロジー・ショップで求めた遠赤外線ストーブと、文鳥さんたち用にはペットヒーターと、ヨガの練習用に電磁波防止したホットカーペット、あと布団乾燥機で、こまめにつけたり消したり、空気を入れ替えたりふすまや障子を閉めたり、そして着込んで動く(!!!)こと一番で、何とかやり過ごせるかしら、というところまで慣れてきました。

一番の恩恵はこれ。

大根干葉

大根の葉を干したものと、お塩を(療法の場合は、煎じてから腰湯などで使うようですが ・・・ わたしはそのままで)お風呂に入れて、入ります。

芯から温まって、その芯がからだの内側に温かさを放出してくれていて、入った後ずっと温かです。

毎晩お風呂に入るだけで、背中のぞくっとする冷えや、がちがちに固まっていたところや、血の流れが行き届かないでいたところも、温まり、ほどけて、すっきり巡ります。


二年前よりも昨年、昨年よりも今年、赤く腫れてグローブのようになってしまった手と足のしもやけも、だいぶ良くなってきました。

それでも、夜中まで仕事や勉強をしていると、手や足の一部にしもやけができます。
今年はそれに加え、二週間くらい前から、顔がガサガサして荒れてきました。

あまり気にしなかったのですが、皮膚の荒れだけでなく、顔色やくすみもひどくなってきて、「あ~ 誰にも会えない~」とまでなってしまいました(← おいおい)。

乾燥が原因だと思うのですが、オイルを付けても付けても、駄目です。 

思わず、ネットでオーガニックで植物性由来で動物実験をしていなくて etc. etc. の保湿化粧品を探し始めて、気に入るものがなくて途中で -- はっと気づきました -- 基本、基本! 自分に、自分の肌に、ちゃんと耳を澄まして、植物の声に耳を澄まして、必要な化粧品はつくれるのです。しまってあった手作り化粧品の本を引っ張り出しました(境野 米子 『素肌にやさしい 手づくり化粧品』 創森社)。本には、美しい野草やハーブから、お茶、台所の穀類や豆類の恵みをいただく、化粧水の作り方が書かれています。

本を参考に、わたしがつくったのは、
(注: 本通りのレシピではなく、
 インスピレーションです)

 いつも愛用の
 枇杷化粧水
  ・枇杷の葉を満月の日に摘んで、
   35度の有機玄米焼酎に漬けておいたもの
   大匙 1~2
  ・(薬局で売っている)グリセリン
   小匙 1~2
  ・(薬局で売っている)精製水
   100ml

分量書いてありますが、実はアバウトです。(べたべたしすぎるようであれば、お水足したり、みたいな?) 

そして、今回本を読み直してみて、「あ~!そうだった」と、改めて姿勢を正しました。

・肌にとって一番大切なのは、実は化粧品ではなく食べ物と生活習慣

・石鹸で丁寧に洗って、よくすすいで、何もつけずに15分おいても
突っ張らないのが健康な肌

・突っ張る乾燥肌にむやみに油分を補うのは、かえってマイナス

・・・・・ 大事なことを、すっかり忘れていました!

わたしたちの皮膚は、皮脂で自ら環境から身を守る力を持っています。からだの声、皮膚の声を聴いて、からだの力を引き出すようなサポートに回る方をしたかったのでした! 乾燥肌の場合は、どこがどう、どんなときに乾燥するか確かめて、皮膚の力を引き出し、力が足りないところを補うようにしてきたこと、忘れていました。

枇杷の葉化粧水をつけた途端、半日でひどいガサガサがとれました。(ずっと使っていたのに、たまたま沖縄のハーブ月桃に憧れて、市販のものに浮気したのがいけなかったようです。) さて、もうひと押し行くか! と荒れたスポット用に冬限定の乳液もつくってみました。

 この冬限定、乾燥肌用
 大豆乳液
 ・大豆  大匙1
 ・グリセリン 小匙1
 ・椿油  大匙1
 ・精製水
  + お気に入りの鉱泉水
  100ml

 注意:この乳液は水分/油分分離するので、
    使用のたびごとに良く振ること。また、
    保存料なしなので、気温にもよりますが、
    一か月を目安に使い切ること。

かなりのアバウト、インスピレーションです。上記の本で、乾燥肌用の化粧水のレシピに、レモン、かぼちゃの種、ゴマ ・・・と美味しそうなものが並んでいて、その中でピンッと来たのが大豆でした。そして、台所に大豆はなかったのですが、レシピを読むと、‘大豆をよく炒る’とあって、なんと、やった、節分の煎り豆が残ってました! これを精製水で煮出して、煮詰まりすぎたので、勝手に(!)お気に入りの高野山の鉱泉水を足しました。乳液にする場合のレシピは、本ではオリーブ油で油分を水分と合わせるのですが(油分は水分とうまく合わせないと保湿にならないことも、忘れていました)、わたしは椿油派です -- 神奈川の気功の大先生のところで、K様ほか素晴らしい方々が椿を植える里山活動をされています。一般には、椿油は手に入りにくく高価な印象がありますが、人間の皮脂に近く、内用・外用ともに素晴らしいオイルです。

これをつけましたら、即座にプルルンの肌となりました(笑)。「みんな、遊びに来て」(笑)。

大豆乳液


いっつも、yogaで、ひっきりなしに、「からだの声を聴く」とうたっているのに、今回はよい反省になりました。

寒さ、冷えに対しても、からだが受け入れられるように整い、力がつくまで、愛情をもって、待つ、サポートする、工夫する、ようにしていこうと想います。

そう感じた途端、お話ししてもいないのに、からだや生活の師匠たちから、メッセージをいただきました。

まずは、野口整体への理解の深い、気功の先生で、お風呂の入り方。
 「熱いお湯に全身を浸して温まりたくなるかもしれないけれど、その温まり方ではからだの表面が温まっただけ。それよりも、腰湯や半身浴程度にお湯を入れて、からだの芯が温まり、それが腰から上まで登って来るのを‘待ってあげる’。時間はかかるかもしれない。でも、からだ自身が発熱、放熱する力を引き出してあげる。」

次いで、北茨城の山里で自給自足に近い生活を営む、生活の師匠で、この家での冬の過ごし方。
 「本が多いと、本の空間は冷えたままなのです。あの家は押入れまで本でいっぱいなので、夜はこまめにふすまを閉める。普段いる部屋は扉やふすまをこまめに開け閉めして、寒いときは温かい空間を仕切るようにすれば?」

はい! まだまだ、寒がっている割に、からだの声の聴き方も生活の知恵も足りていませんでした! 

自分の中にあるはずの、日々の細やかな気づきとそこから自然に寄り添う力を、大切にしたいと感じます。






   

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自然に寄り添って -1-

如月に入って、時はどんどん、どんどん、過ぎてゆくようです。

3日が節分、4日は早くも立春、そして3日から4日にかけては、とても美しい満月が眺められました。

満月Feb2015

凍てつく天空ですが、圧倒されるほどたくさんの星が散りばめられて、宇宙の宝石箱のようで、息をのみます。

節分の日は、自然食品店でもとめた煎り豆を用意しておいたというのに、夕刻からバタバタして、はっと気づくとあと30分で翌日になりかけていました。あわてて上着を羽織って、がらんと暗い各部屋と、外に向かって豆をまきました。「鬼は外」 -- といっても、sanctuary 敷地内にいらっしゃりそうな鬼は、何だか優しい感じがします。それよりも、明日の朝すぐに、キジバトさんが豆を見つけて喜ぶかしら … などと考えながら。

立春から、暦の上では春です。

冷え込みは厳しいですが、大気の動き、そしてここでは、野鳥たち、葉を落とした木々たち、土の中で眠っている草の根や種、球根たちと共に、生命が新たに胎動する動きに寄り添って、少しずつ春を探しに行きましょう!

大雪の予報は雨となり ・・・ 地球規模の気象異常の影響かもしれませんが、今年は真っ白な雪景色を見ることはできません。(大騒ぎして、つくばでのヨガ・瞑想会を取りやめさせていただきました ・・・ 済みませんションボリです。)

寒さは厳しいけれど、きっと大事な、折り返し地点です。



先月の新月からつくりはじめた自然素材の香料が満月の日に仕上がりました。

厳しい冬はここに閉じこもったのか、温かい、空気に渦を創るような、甘い眠りを誘う香りとなりました。

自然の香りと、季節は、わたしたちにとってとても近くにありますね。

水仙2015

昨年師走から、ぽつり、ぽつりと、一輪ずつ、白水仙の花が開いています。横浜のH先生が育てられた球根を送ってくださったのを植えたもので、放っておいても毎年咲いてくれています。

-- この花の、フレッシュ、としか言いようがない、いえ、例えようのない新鮮な香りを、嗅いでごらんになってください!

空気の綺麗な場所なら、どなたかのお庭先でも、お花屋さんでも、いいです。とにかく、嗅いでみてください!! 

この香り、エネルギーをからだに入れないで、この春を過ごすなんて、生きているなんて、とても残念ですよ。

なんと表現したらよいのだろう。表現できないけれど、表現があるとしたら、‘命の始まる香り’‘生きている香り’です。






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アオサギ飛来

アオサギ
 (窓の網戸越しにそっと撮った写真なので、
  鮮明でなくてすみません)

先週末のことですが、朝のお祈りをするために北側の窓を開けていたら、視界の隅に灰色がかった白い大きなものが過りました。

北側の‘野鳥たちと交流する場’の奥にある、雨水をためる池の淵です。

あらら、あんなところにコンクリートの棒が立っていたかしら(← 立っていません)?と瞬きをすると、それは、大きな鳥でした。

・・・・・ アオサギ

じっと止まって微動だにしません。

カワセミは毎日この池に訪れてくれていますが、アオサギを見かけたのは初めてでした。

鳥にとって、人間が改変を重ねる里山で安全に水を飲める場所はとても希少で、空を飛びながら、水がきらりと反射すると舞い降りてきてくれる可能性が高い -- そんな記事を、野鳥の飛来する場所を創るガイドブックで読んだことがあります。sanctuary の池は、もともとは、山の上から滝のように流れてくる雨水を受け止めて、家周辺が湿原とならないようにその下の道路際の下水に流すためのもの -- それを同時に、多様な生きものをはぐくむビオトープ的なものとしたくて、ご縁があってすぐに大規模な工事をしましたが、地形や土壌の質や水の流れを理解しないままに行った工事は失敗に終わりました。

今は、どぶ池状態 -- sanctuary を今後より自然豊かにする課題のうちの大きな課題の一つです。

こんな大きな鳥まで、飛来してくれるなんて ・・・。

大きなサギにとって、大きな河原の護岸工事やら、彼らの営巣場所の大規模伐採やら、水質汚染などによる餌の減少など、ここ数十年は受難の時代です。

カワセミさんは毎日飛来してくれるから、多少の食べ物はあるかもしれませんが、アオサギさんにはせっかく来てくれても何もなかったようで、申し訳なかったです。


今年は何とか、蚊が大量に飛び交う前に、自らの手で池を何とかしたいです。

(これまでも、水質を浄化するという、葦やアサザ、ヒシを植えたり、水量を調整したり、池付近の土地までジメジメと泥沼化しているので、池の底に石を入れたり ・・・・ いろいろやってみたのですが、水草は全滅、ジメジメは解消しません。でも、池の脇に植えたヤマハンノキも、栴檀も、その先に植えたコマユミも、無事育っていますよ。あとは、湿った土地を好むイチジクの木も植えようかしらと思っています。
 どなたか、他に良いお智慧をお持ちではないでしょうか?)






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