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hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

PRAYER

皆様に大変なご支援、ご協力(特にモニター様)を賜り、しかも長らくのご無沙汰を重ねてしまうこととなりましたが、先々週ようやくyoga療法の資格認定の最終段階、広島の学会に行って参りました。

研究発表(ポスター発表)準備のため、前日夜から宿泊し、朝に国際会議場へ ――。広島を訪れるのは初めてです。

広島電鉄かバスで行けば良いと教わり、時間通りに着くなら電車かな、と駅へ向かったら、乗り込もうと駆け出す人々がいて一緒に駆け出して間に合いました ―― と安堵もつかの間、乗り込んだのは ―― 広島電鉄って市電だったのですね?! しかも、市内の道路にあちこちの路線で走っている ―― ?? (いきなり駆け込むのはかなりのアホでした。) 市内の、目的地と全然違う方向に向かう市電に乗り込んでいました。しかもしばらくの間、それをどう気づいて、次にどうするかも見えてない状態でした。あ~あ。

何とか大き目そうな停留所で降りて、そこから会議場に向かいそうな停留所を探して、沢山の自動車がスピード出して行き過ぎる道路の真ん中に、人ひとり分ようやく待てるくらい細いホームがあって、正しいホームまで行きつく方法が分かるのにも一苦労して ―― 余裕もって間に合う時間に出発したのに、学会開始時間に遅刻しそうな感じになってきました。

ああ市電だなんて。市内を色々、ゆっくり走る市電だなんて。頭にそこをちゃんと刻んでおく必要があった。

学会開始時間の5分前に、何とか目当ての停留所に降り … って、そこは「原爆ドーム前」駅で、降りたら目の前が原爆ドームでした!!!


そうなんです。

今回の学会行きは、文鳥のapas 君がもう10歳以上となってここ半年白内障となり、心配なのでできるだけ早く帰りたくて、観光は一切しないつもりでした。でも、原爆ドームだけは自分の記憶に刻むために訪れようと考えていました。ところが直前のわたしは、色々とかなり心が弱っていて、今訪れて大丈夫かな、とぐずぐずするような気持ちになってしまっていました。

で。今はとにかく、遅刻を少しでもしないように公園を駆けていかなければならない(←しかも方向音痴)状況で、実際速足ですっ飛んで歩いたのですが ―― 

焦って背を向けて歩きながらも「何これ?」と、途方もない時空間を感じて瞬時にぶわぁ~っと沢山の涙が溢れ出てきました。

悲しみ。

祈り。

訪れなければと考えながらも逡巡していた時にイメージした恐ろしさ、怖さ、叫び、苦しみ、ではなく、そこには(このように述べて良いのか分からないですが)幾度も、幾度も、幾度も洗われ浄化された悲しみと、そうして洗って浄化してゆく祈りのエナジーが、幾重にも幾重にも幾重にも重ねられた透明な空気がありました。それは、浄化された悲しみと祈りの場でした。

世界中の、本当に様々な民族の方々がそこにいて、様々な形で祈りを捧げて下さっていました。(それは、学会期間中ずっと見かけて、市電の中で様々な言語が飛び交い、皆様躊躇わずにここに、はるばるいらしてくださっていました。)


heiwakoen1.gif


そのまま学会会場へと急ぎ、何とか発表準備ができたのですが、お昼休みにはその辺りから、幼稚園か小学校低学年の子供たちの歌声が聴こえてきました。

公園には、太い幹を持つ大樹が枝を美しく伸ばし、鳥たちが下草の緑の間を歩いていました。楠が多く、陽が差すと、芽吹いたばかりのまだ紅い新芽と新緑が美しく輝きました。

今日の学会プログラムが終わったら、ドームの空間で祈りを捧げようと決めました。


発表は無事終わり(やれやれ何とか<先生方、同期の皆様、ありがとうございました!>)、柔らかい夕陽の差す木々の間を大切な同僚お一人と歩き、川沿いを歩き、彼女が川辺で待っていて下さる間、ドームと向き合い跪いて透明になって祈りました。


heiwakoen2.gif


祈りが終わった感覚があったとき、何かが「ありがとう」と伝えてくれました。

祈ることしかできないのに、そんなわたしに「ありがとう」、だなんて。
ここに跪くことさえ、今朝まで逡巡していたのに ―― そんなわたしに。

今も続いている、世界中の生命と自然の破壊と死、悲しみ、苦悩に、祈ることしかできていないのに。


・・・・・・・・・


でも。

祈っていきます。

朝の光に。
川面のさざ波に。
鳥たちの影に。
都会の雑踏や通勤電車の中、誰の顔を見てもそこに誰もいないような気がする瞬間に。
どんな場所でも芽吹き続ける緑に。
生きている間、祈ります。

祈りとして、生きていきます。


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