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hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

『太陽とともに生きる』

お正月なので、楽しくてちょっぴり creativity をかき立てられるものをと思い、ラモン・センダー&アリシア・ベイ=ローレルの『太陽とともに生きる』(草思社, 1975)を手にとった。言わずと知れた、小さな森の中での手作りの暮らしの手引書『地球の上に生きる』(草思社)の著者ベイ=ローレルと、そのパートナーで作曲の訓練を受けたセンダーが、太陽を感じ自然を感じつつ生きることの手引きを書いた本だ。『地球の上に生きる』と同様、西海岸のコミューンで生きる中から生まれた本らしい。『地球の上に生きる』が生活について教えてくれるものであるなら、こちらは自然と調和するために太陽や月、宇宙を感じ、自然を感じ、それらのエネルギーを祝い愛でるために彼らが実行している様々なことやアイデアで溢れている。

世界に対する知覚を研ぎ澄ませ、拡大していって得られるのは「神聖な教示」「啓示」「至福の境地」 -- そのために彼らが実践しているのは、自然と溶け込むこと、瞑想、ヨガ、様々なものから様々な音を聴くこと(特に、すべての振動数を持った音“白い音”、持続低音を聴くこと)、様々な音を奏でる楽器を作ること、太陽や月のサイクルと調和した歌をうたうこと、心や呼吸やエネルギーを感じること、からだについて知ること・感じること -- 本当に盛り沢山だが、どれも興味深く、ボヘミアンというか“カリフォルニアっぽい”。

太陽ストロボを色々と作って「まぶたの裏に極彩色の曼荼羅がくりひろげられ」「それはときにはあなたへのメッセージをひらめかせ、またとくに強烈なときには真っ白な光にとざされた恍惚状態を生み出」すとか、太陽が登り沈む一日の時間ごとの詠唱歌とか、サクラメント(秘薬)の摂取とか -- う~ん、カリフォルニア70年代だな、と懐かしく(?? 実はわたし、77年ロスにいました)、ある意味読んで楽しくはあるが、わたしにとっては全てが試したいアイデアではない。ヨガのアーサナの図解は、「皆さんアリシアの絵だけで真似しないで、ヨガはちゃんと習ってね」と言いたい部分もあり。

それでも、「最近ゆったりと自然を感じ、自然を楽しみ、自然と遊ぶことが少なかったな~」と反省していたわたしは、とても良い刺激を沢山いただいた。五感を研ぎ澄ませてみたり、逆に五感を捨てて静寂の中に浸ったり、太陽や月のリズム・移り変わりをちゃんと感じてみたり、それを人々と分かち合ったり ・・・ 人間社会で忙しいと、こういうことはホッタラカシにされてしまうから。そして、これらのことに傾ける、この本の情熱はほんとすごい。

いいと思ったアイデアの一つは、ウェディング・ケーキ。全粒紛、ハチミツ、刻んだナッツ、刻んだ乾燥ナツメヤシ、イチジク、干しブドウなど、タヒニ(胡麻バター)、すりおろしたオレンジの皮、すりつぶしたシナモン、ナツメッグ、ショウズク、食塩少々を混ぜて作るんだけれど -- 誰も結婚しないけれど、作っちゃいたくなった。

でもやっぱり、一番共鳴したのは、ひとりひとりが自分の好きな樹を選び、聖なる木立を育てるというアイデア。

 周に一度は、あなたの樹に
 歌をうたってやりましょう。
 鳥たちに、あなたの木立にきて
 巣をかけるようすすめましょう。
 樹のように生きることに努めましょう。
 樹のそばで音楽をかなでてやりましょう。
 樹はすてきなお友達です。

 完全な悟りをひらくとは、樹のようになることです:
 つまり、大地にしっかりと根を張って、
 つねに太陽をあがめ
 日光からのエネルギーを吸収し、
 周囲の空気(意識)を浄化し、
 生前も死後も土壌の改良に貢献し、
 死にさからわず、身体の中を
 吹きぬける風に誘われて
 歌いたくなったら、歌う。
 そのようなひとになることです。

 樹の仲間になるには:
 木立のなかで長時間過ごす。
 かれらの言葉を学ぶ。
 かれらを抱擁してやり、
 そのそばに横たわって幹に足の裏をあてる。
 あなたはきっと、枝の間を吹く風を
 感じることでしょう。
 樹の生きかたと調和した生き方をしていれば、
 かれらはあなたを新参者として受け入れ、
 初心者の樹として、
 仲間の秘伝を伝授してくれるでしょう。
 (『太陽とともに生きる』 p.32-33)

これらのことの多くは、既に実践していたので、とってもよくわかる -- 自分の好きな樹に毎日でも、時折でも、挨拶できることが、どれほど素敵なことか。樹のような気持ちになると、どれほど優しく、たおやかに、天と地にすんなりと伸びていき、すんなりと受け入れてもらえるか。

このように感じてみると、樹のエネルギーは1本1本全く違っていて、だけど大きな樹の多くは、どんな人間に対しても、信じられないほどの慈悲に充ちていて、その人間が何をしようとも、静かに全てを受け入れてくれる。樹のようになりたいと、幾度願ったかわからない。

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