hearing the unheard voices

小鳥たちと対話し、自然と人とが調和できるバード・サンクチュアリを創立しています。http://homepage2.nifty.com/birdsanctuary/index.html

皐月calender -1-

緑が眩しい毎日です。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年度に入ってから、鳥たちはじめ自然の命との対話、sanctuary や修練や大学でのお仕事に加え、yoga 療法や体育実技指導の勉強に学会のお仕事とフルに充実した毎日になっています。そんな流れで GW もあっと言う間でした。

それでも、皐月のはじめ、yoga を共に続けてくださっている素敵な方々が来訪してくださいました。

昭和の田舎の不自由なおうちに泊りがけ … 

要領が悪くスローなわたしは十分におもてなしもできず、それでも大人な二人は、その瞬間ごとの状況をゆったりと愉しまれ、わたしの手の空かない時は、sanctuary のその時その場のありようを自立してゆったりと過ごして下さいました。そのお二人のゆったりとしたありように、わたしもとても居心地がよかったのです。多くのことを教わりました。


yukizasa
 (ユキザサの開花 -- 背景は、真っ青な
 ロベリアに金魚草です。)


その瞬間をゆったりまるごと受けとめること。その瞬間のありように柔軟に身を委ねること。

そこから喜びや温かさを汲み上げること。


しなやかで芯がないとできないかもしれませんが、そういうあり方で、季節の変化やここの生きものたちの移り変わりを受けとめていけたらなと想います。

天候が不安定ですが、工夫して心地よく過ごしてゆきましょう。





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樹の声 (2)奇跡

不思議な、奇跡としか想えない出来事が起きました。

都心滞在中の数日、駅から戻る道すがら、あの蠟梅の樹のある場所は通るのが辛くて、一度は回り道をしたのです。けれども、最終日、圧倒されるほど強い緑の力に助けられ、次なる命の芽吹きを祈る気持ちで通ってみました。

川沿いの緑の中、分譲中のその場所に来たとき、ブルーシートの敷かれたその土地に、たった1本、残されている樹が目に入りました。先に見たときにも目に入っていた気はすれど … ブルーシートに囚われて悲しみだけで一杯になってしまったような ―― 

樹に小さな紙の札がかかっていました。

roubai card

… !  

 「地域のみんなが
  大好きなこのろう梅を
  少しでも長い間
  切らないで残しておいて
  もらえないでしょうか
  お願いいたします!」

… !!!

整備された土地に、横に伸びた枝を払われながらも、残された枝に精一杯の緑の葉を芽吹かせているその樹が ―― あの蝋梅??

どなたかがこの樹を想い、その方のおかげで樹が残されている … 

―― ああ、そうでした!

静かな気配を感じて振り返ると、「その樹にかけた札、いかがですか? わたしがかけたのです」と、澄んだ声の女性が声をかけて下さっていました。そこには、茶色い優しそうな犬を連れた、上品なご夫妻がいらっしゃいました。

……

ああ、何てこと!

その女性は、経過を話して下さいました。元の持主の方や不動産業の方と話をしてできる限り長い間樹を残してもらえるよう頼みこまれたこと ―― 勿論、それは次に土地を手にされる方次第ですが、今のところ不動産業の上層部の方は受け入れてくださっているとのことでした。

不動産屋の看板がかかり、青いシートの敷き詰められたその土地を見てショックと悲しみでいっぱいになるだけだったわたしには、この樹と札が目に入らず、瞬時に世界から遠のいてしまっていました。けれども世界は、現実にはこの方の勇気ある行動で保たれていました。蠟梅の樹は、今のところ、残されているのです!

わたしは悲しみで諦めたけれど、諦めず行動された方がいて、樹は救われるかもしれない ―― 恥ずかしさが押しよせてきました。が、それを押し流すように蠟梅の樹の気持ちがからだの中に流れこんだ感じで、彼女に感謝していました。

―― ありがとう、ありがとう、ありがとう!!

あなたのおかげで世界は尚、美しい。


連れていらしたワンちゃんも人を助けるワンちゃんだと伺いました。



その時ようやくあの道を通れた奇跡を想います。

生きものに優しい人がいるなら、希望は確かにあります。

少なくともわたしは、希望をもって歩いてゆけます。


Yさま、こころより感謝いたしております。






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樹の声

都心での帰り道、久しぶりに川沿いの道を歩いて、悲しいことがありました。

青いシートが敷かれた分譲の看板のある空間がぽっかりと浮かんでいて、大好きな蝋梅の樹がいなくなっていました。

毎年の冬の終わり、まだ何もかもが凍てついて命が地中深くに潜っている時期、しいんと冷えた空気の中、いち早く漂ってくるのは、その蝋梅の香りでした。

はっと見上げて、春の始まりを悟ります。

ずっと昔から、わたしにとって春の季節の始まりは、その蝋梅が教えてくれていたのです。

そっと近寄って、白い息を吐きながら、その枝にいつの間にか生まれ、膨らんで、開かんとする蕾を見つけます。

明るい春の色でした。




ここ一~二年、とても気になることがあります。

邪魔なので伐採しても、また必要に応じて都合のいいところに植栽すればいいのだから -- というヒト側の声を見かけることが多くなったことです。

木は、歩いて、(ヒトの)邪魔にならないところに移動することができなくて -- 


樹は、命です。

植物は、人間と同じように、集合意識の中で夢を見ていることが多いと感じますが、人間と同じように、命あるものです。

命が邪魔なので、別の命で代用するって --

できますか?

樹は、もちろん人が、必要な時にその恵みの木材をいただくことはありますが、
大量生産できて大量消費する商品(人造物)では、ないです。


いろんな種類の樹があって、同じ種類でも根を伸ばした地域によっていろんな生き方をして、同じ地域の同じ種類でも各々一本一本の命があります。

そして、一本、一本の樹の、声があります。

夏の日照りの中、大きな影を作って、わたしたちを涼ませてくれる樹。
小動物や、鳥たちに棲み家や隠れ家を与えてくれる樹。
美しい花や、妙なる香りや、美味しい果実や種子を授けてくれる樹。

天地を繋ぐ樹。
宇宙と繋がっている樹。
神様の宿る樹。

 (アイルランドでは、妖精の宿る樹がそこここにあって、
 高速道路が増設されるときも、その樹の場所は回避される
 ようですね。ドイツでは、市民が大好きで敬愛している樹は、
 個人の土地であっても伐採の反対運動が起きるようです。)

蝋梅の樹がいなくなり、度々こういうことが起こると、わたしも胸を閉ざしそうになります。でも、樹木たちがわたしたちに投げかけてくれている優しさや気高さはちっとも揺らぎません。それで、恥ずかしくなって、樹に対してハートを開き続け、尊敬の気持ちでいっぱいでいるしかありません。

樹木は、わたしたちを待ってくれているような気がします。

友達になってくれる樹を、それぞれの場所で見つけてみませんか。
日々、(目線だけでも)挨拶し、語りかけてみませんか。
(人の目が気になるなら、誰もいないときに)そっと抱きしめたり、もたれたりしてみませんか。
何かの機会があったら、記念樹を植えて、その樹に守ってもらいませんか(きっと、応えてくれます!)。

ちょっとコアなんですが、自分にとって特別な樹と「あなた - わたし」という間柄になってみませんか。
(絶対、とても、とてつもなく、素晴らしいことが起きます。保証します!)

jousui












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大切なお客様方

昨日は嬉しいことに、この bird sanctuary の最初の時点からとてもお世話になっているH先生をはじめ、大切な方々がこの地を訪問してくださいました。神奈川の気功のお稽古で日々お世話になっていますが、遠距離ゆえ sanctuary にいらして戴けたのは、初めてです。

長年の夢でした。

一日100種の「種の絶滅」 -- 地球規模での自然破壊は、ここ50年ほどで立ち竦んでしまうほどの恐ろしい勢いで進んでいます。何か、できることはないのかわたしが探り始めたミレニアム、それより30年以上前から何とかしようと立ちあがった自然保護の諸先輩方の中には、諦念されたり第一線から退かれてしまった方々も既に多くいらっしゃいました。ようやく2003年に「たとえ山の向こう側でブルトーザーで森が切り崩されていても、今ここでわたしは一本の樹を植える」と決心できて、「ほんの僅かな自分の場所(庭でもベランダでも … それすら叶わないなら心の中でも!)小さな鳥たち、最もか弱い生きものも安らかに生きることができて、自然が守られてゆくサンクチュアリ-を創りたいと想います」と拙い言葉で宣言した時、その場で間髪入れず、どなたよりも先に、第一声「それは良いことです! H(お稽古の場)でも応援します」と真っ直ぐな声を響かせてくださったのが気功の大先生でした。

H先生はお庭の草木の子孫を、ゆうパックの箱に入れて、何箱も送ってくださったり、お稽古の場で皆様が心を寄せてくださった浄財を集める係を引き受けて下さったり、ずっと、言葉では感謝できないほど支えてくださいました。大震災の折には、わたしが直観で「ローズマリーの樹が守護してくれ、土地の浄化を手伝ってくれる気がする」とぼやいた途端、ローズマリーの苗を探して送ってくださいました。

訪問してくださった方々は皆、日頃のお稽古で鍛錬されていらっしゃり、透明感の高い方ばかりです -- sanctuary の土地にスッと馴染まれて -- 空気は澄み、雨模様が止んで陽光が差し始め、芽吹いたばかりの緑が鮮やかになり、自然の香りが立ち始めました。

普段からここにいて、土地と共鳴しているので、何となくですがはっきりと、わたしは‘土地の気持ち’が分かるような気がします。お客様をお迎えして、疑いようもなく、土地は嬉しそうに迎え入れ、喜んで、お別れの時にはしんみりと名残り惜しそうでした。

rasberry

皆様でラズベリーの樹を植樹して下さいました。(H先生はあらかじめ沢山苗木を送ってくださり、しかも草木の苗を沢山持参してくださったのですが、時間切れとなり、それでも「ここに来て苗木を植えるのが夢だったから」と強い意志で、全員協力して驚くほど短時間で植樹が叶いました。) 奥の竹林に入る手前、蔓性の植物のためのアーチ付近です。


遠方からの日帰りなので、あまりにも凝縮された時間でした。お送りが終わって戻ってきて、一息つく間もなく -- もうひとかた、大切なお客様が現れました。

rabbit1

脅かさないように、そっと遠方から撮影したため、ほとんどわからない写真ですみません。中央にある茶色い影、野ウサギです!

この bird sanctuary は神社の麓、公園の隣にありますが、広葉樹林や原っぱは近くにないので、野ウサギに訪問してもらうことは諦めておりました。でも、つくば時代に、山が切り開かれ、宅地や道路ができて、野ウサギが行き場を失い、道で轢かれている姿に幾度も幾度も胸を痛めていて、見かけるたびに祈っていたのです -- 彼らに生きる場所がありますように、と。野鳥の森づくりの師匠S先生の森では、野ウサギがのんびりデージーの花や葉を齧っていて(わたしがいると出てきもしないのに)とても羨ましくもありました。

 「ここに来た当初に(デージーを)植えたんだよね。だけど、野生の花の美しさ、自然な様子を知ったら、この土地に園芸種は要らないと思うようになってね。(デージーは)そこかしこに増えちゃうんだよね。でも、(野ウサギのために)刈れなくなっちゃってね。」

と仰っていました。

今のわたしも、このお客様に … デージーを植えかねない、嬉しさです。


先の(人間の)お客様方の‘良い気’が、土地に野ウサギちゃんを呼びよせたのかもしれません。貴重な言葉、言葉にならないものを沢山残していってくださって、昨日は誠にありがとうございました。




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飛翔

如月も終わりの頃、巣箱の掃除をしました。

ヴァレンタインデーを過ぎると、まだ凍てつく中でも小鳥たちの様子が少し変わってきます。葉を落とした木々の間は外敵に狙われやすく、食べ物が一番少ない時期なのに、ちょっとだけ、次の季節の準備を始めるかのように、群れがほどけて個々が感じられるのです。次の季節 ―― 早くも番(つがい)の相手を見つけていくのでしょう。

シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラは冬の間混群となっています。冬には、元からある背の高いイヌシデの樹や柿の木を渡り、梢に産み付けられているという虫の卵を食べにやってきます。残念ながら、ここに移ってから植えた樹々はまだ彼らにとって背が低く、「危険」らしいので、なかなか下までは降りてきてくれません。それでも昨年の春、恐る恐る成長の早いミズキの木に巣箱をかけたら、早速シジュウカラの夫婦が利用してくれました ―― 数本の高い樹々以外は全て竹藪で、彼らにとってはそれだけ住宅難なのでしょう。

本来なら巨木といえるほどの木々が沢山あって、木の‘洞(うろ)’や複雑に入り組んだ枝々があって、安心して子育てをしてほしいのですが、植樹した木々の成長はまだまだです。巣箱は、いったん使われると彼ら(鳥たち)が詰めた敷布はそのままとなってしまうので、毎年掃除が必要です。

野鳥の森の師匠S先生から「鳥の巣箱は掃除しないとゴ○○リの巣となっていることがある(森林性のゴ○ちゃんなので怖くないけど)」と教わったことがあり、非常に恐る恐る巣箱を解体しました。

―― 恐れていたことはなくて、とても綺麗に綿密に産座が造られていました。資材は主に苔と蜘蛛の巣のようです。

subako1

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古いものは片付けて洗って熱湯消毒して、再び組み立てます。

subako3

subako4

巣箱をかけ直すと、春分を過ぎたあたりから、陽気で元気なシジュウカラの声が付近に響きわたってくるようになりました。

ここ二、三日は低い樹々の方にも、彼らは降りてきています。ミズキの木の近くの低い柿の木にかけてあるファットボール(野鳥のために、穀物やヒマワリの種などを脂身でボール状に固めたもの)を見つけた一羽が、これを気に入ったらしく、さかんにやっています。山仕事でわたしが通りかかる度、「ツーピピピ」と鳴いて一応の警戒をしますが、さほど逃げません。

この春もきっと、誰かがすぐに巣箱を利用してくれそうな、良いことが起きそうな気配です。


subako5


この地(sanctuary)で沢山の命が繋がれ生まれ満ちていきますように ――

そして、無事に安らかに元気いっぱいに飛び立っていきますように ――


ありったけの

優しい世界へ ――


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